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最近では、珪藻土のバスマットが良いと人気を博していますが、そもそも珪藻土とは何かご存知ですか?珪藻土は、植物プランクトンの一種である珪藻の殻が化石化した土。主成分はガラスと同じで二酸化珪素です。日本では多くの場所でとることができ、その地域によって特徴も変わります。
日本だけでなく海外でも古くからさまざまな使われ方をしてきた珪藻土。建材として使われ始めたのは1990年代後半からなので、歴史としては古くはないようです。そんな珪藻土のメリット・デメリットをみていきましょう。
珪藻土には、目に見えないほど小さな穴が無数に空いています。この穴が湿気の多いときは湿気を吸い、乾燥がちなときは湿気を放出してくれます。その能力は非常に優れており、湿度を40~60%で保ってくれるため、人にとってとても快適な空間となります。
珪藻土の調湿は70g/m2/24h以上の場合が多く、これはJIS規格を満たしているため、調湿建材と呼ぶことができます。調湿作用があると言われている漆喰でさえ、40g/m2/24hと言われていますから、その調湿性能の高さがよくわかりますよね。この調湿機能により、結露の予防・防止への効果も高く期待できます。
臭いの原因である科学物質の分子は、湿気によって臭いを発するため、湿気を適度に保ってくれる珪藻土の効果により、臭いを予防してくれます。
また、呼吸する壁である珪藻土の壁は、臭いや有害物質を吸着してくれる作用もあるため、いつも空気を清潔に保っておくことができます。また、ホルムアルデヒドも吸着・分解してくれるため、アレルギーやハウスダストの心配が軽減されます。
珪藻土は、火に強い性質を持っていることから、七輪や断熱レンガなどに使われてきました。その融点は1,250℃程度だそうです。そのため、万が一火事が発生した際も燃え広がりにくい性質を持ちます。
珪藻土は熱伝導率が低いため、高い断熱性が期待できます。これにより、エアコンの効きが良くなり、省エネ効果があります。
漆喰は基本的に白となりますが、珪藻土は顔料を混ぜてさまざまな色をつくりあげることができます。そのため、家のスタイルに合わせて色を組み合わせたり、使い分けたりといったことも可能で、希望通りの家にすることができます。
珪藻土は、ユズっぽいザラザラした質感があり、砂のようにポロポロと落ちることがあります。セーターなどでこすると粉末が付着したりします。その風合いが良さでもあるのですが、人の出入りが激しい場所などはちょっと質感の違う珪藻土を使うのもひとつの方法です(最近、ツルっとした質感の珪藻土も販売されているそう)。
珪藻土自体は固まる性質を持たないため、凝固剤を使用して施工することになります。こうしたつなぎ材には、自然素材のものと合成樹脂のものがあります。つなぎ材に合成樹脂を使うと、珪藻土の良さである無数の穴をふさぐこととなってしまいます。
そのため、調湿効果や脱臭作用があまり期待できなくなりますので、自然素材のつなぎ材を選ぶようにしましょう。また、自然素材のつなぎ材を使ったとしても、その割合が珪藻土よりも多くなってしまうと、調湿作用が落ちるため、できるだけ珪藻土の含有率が高いものを使うようにしましょう。
バスマットでも使われているくらい、吸水性の良い珪藻土ですから、コーヒーや醤油などをこぼすとすぐに染み込んでしまい、シミになりやすくなるため、注意が必要です。
土壁は建物の揺れに弱く、大きな振動によってヒビが入る可能性はあります。ただし、ビニールクロスや壁紙と比較すれば…という程度なので、あまり神経質に気にする必要はないようです。
塗り壁は職人の腕によって仕上がりが変わります。そのため、下手な職人にあたってしまうと、どうも納得のいかない仕上がりになる可能性も。また、職人に依存するような作業の場合、施工費が高くなってしまいます。安かろう悪かろうでも困るため、安さ重視にもしづらいのです。
優れた調湿作用をもつ珪藻土により、結露予防が可能になります。それにより、カビによるアレルギーの心配も減りますし、ハウスダストのリスクも減らしてくれるため、小さな子どものいる家庭であれば、積極的に選びたい建材でしょう。
また、脱臭・消臭効果も優れていますので、ペットを飼っていてペット臭を気にしている方にはピッタリです。