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ヒバは杉やヒノキと同じヒノキ科に属する針葉樹で、北海道から広島まで広く分布しています。そのなかでも青森県の津軽半島と下北半島を中心に約8割以上のヒバが分布しており、青森ヒバとして有名。青森ヒバは、秋田杉・木曽ヒノキと並ぶ日本三大美林にあげられ、青森の県木に指定されています。
国産のヒバ材は石川県の能登と青森県内を主な生産地としていますが、海外産のヒバ材も存在。アメリカ・カナダから輸入されるヒバ材は米ヒバと呼ばれており、国産の青森ヒバとは分けて扱われます。厳密には米ヒバはヒノキ科ヒノキ属の木材で、ヒノキ科アスナロ属の青森ヒバとは異なる樹木です。ただ、青森ヒバと似たような特性を持っているため、ヒバ材として扱われています。
ヒバは湿気に強く腐りにくい耐朽力に優れた木材のため、湿気の多い日本の気候条件に合った住まいをつくることができます。
また、ヒバは耐久性も高く、今なお現存する平泉の中尊寺金色堂をはじめ、古くから重要建築用材として使われてきた歴史があります。そのため、長く暮らせる頑丈な木造住宅にしたいという方にとっても、理想的な建材と言えるでしょう。
ヒバは豊かな香りを特徴とした木材でもあり、自宅を癒しの空間にできるのもヒバの家の魅力です。
ヒバは数百年という長い年月をかけて成長する木で、木材の密度が高いことから抜群の耐久性を誇ります。さらに、ヒバに含まれるヒノキチオールとシャメールBと呼ばれる成分が木材腐朽菌に対して強い抗菌力を有しており、湿気の多いところでも腐りにくいというメリットもあります。
青森ヒバの腐りにくさを表すエピソードとして、青森県下北半島の猿ヶ森にあるヒバの埋没林があげられます。この埋没林は約800年前の大津波によって埋もれ木になったものの、腐朽しているのは表面の2センチ程度。今でも製材として使えるものがほとんどなことからも、青森ヒバがいかに腐りにくい木材であるかが伺えます。
そのほか、木材住宅の大敵であるシロアリに強いのも、青森ヒバの大きな魅力です。シロアリを寄せ付けにくい理由は、青森ヒバに含まれるメタノール可溶成分によるものとされています。自然素材の家を建てるにあたって、シロアリに強いというヒバの特性はかなり大きなメリットと言えるでしょう。
建材として優れた魅力の多いヒバですが、コストが高くて気軽に取り入れにくいのが難点。ヒバのコストが高い理由としては生育スピードが遅く、さらに杉に比べて分布量も圧倒的に少ないため。分布が青森県内に集中しており、入手しにくい希少な資源として価格が高くなっています。
また、ヒバのなかには途中でねじれや変形が生じているものも多く、加工には熟練の技術が必要です。ねじれや変形をあえて生かして柱などに使用されることもありますが、ねじれや変形が気になる人にとってはデメリットに感じてしまうかもしれません。
ヒバの平均的な木材価格はヒノキ材に比べて割安なことが多いものの、それでも木材のなかでは高価な部類に入ります。
生産地が国内か海外か、または無垢材か集成材かによっても価格に大きく影響するため、自然素材の家にヒバを取り入れたいなら予算に合わせて慎重に検討すると良いでしょう。特に価格が高くなりやすいのは国産のヒバと無垢材です。
青森ヒバの普及活動を行っている青ヒバの会では、会員特典として一般的な価格より30%ほど安く青森ヒバを購入することが可能。会員費を払う必要はありますが、会員価格で安く購入することにより材料費を抑えられるメリットを得られます。
青森ヒバを使った室内床なら普段のお手入れは市販のフローリングワイパーをつかってなぞり、まとまったホコリは掃除機で吸引するだけで問題ありません。また、青森ヒバは天然の抗菌成分を有していてカビができにくいため、洗面所や脱衣所、浴室といった水回りのメンテナンスもタイル貼りに比べて楽に行うことができます。
また、業者に定期的なメンテナンスを依頼することで自己点検では気づかなかったトラブルを早期発見でき、修繕費の削減にもつながります。
ヒバ材の優れた機能性を生かすように、さまざまな用途で用いられています。
耐久性が高くシロアリに強いので柱や梁などの構造部分に使用したり、湿気に強く腐りにくいメリットを生かして土台や塗れ縁、鴨居、敷居、外壁などに使用したりすることも可能。また、出入りの多い玄関部分に使うことで、防虫対策としても有効です。
そのほか、ヒバ材には消臭・脱臭効果もあるので、靴箱やトイレなど臭いが気になる場所への使用にも適しています。木目の美しさもヒバ材の魅力のため、床柱や天井、家具材として使用するのもおすすめ。家中のさまざまな場所に取り入れやすい木材です。
ヒバ材は建材として優れた性能を多く有しているため、性能面で不安な要素はあまりありません。ヒバ材の家を建てる際に気を付けたい事・注意点は、材料費が高くなりやすいことです。
ヒバ材は資源保護などの観点から年間の伐採量が制限されており、市場に出回る量が少ないこともコストが高くなりやすい理由です。また、世界的に広がっているウッドショックの影響により木材の価格が高騰しており、国産木材の価格も上昇しています。
ヒバ材を取り入れた自然素材の家を建てるのであれば、予算を考慮したうえでヒバ材をどこに使うか検討する必要があります。
もしも予算的にヒバ材を使用するのが厳しい場合は、そのほかの無垢材も視野に入れて検討してみると良いでしょう。このサイトでは、さまざまな無垢材の種類を紹介しているため、使用する無垢材を選ぶ際の参考にしてください。