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国産材と輸入材の違い

国産材と輸入材はどう違うの?

国産材と輸入材

木材には、国産材と輸入材があります。国産だから品質が良く、輸入材だから劣っているということはありません。それぞれメリットもあれば、デメリットもありますので、それを把握したうえで、目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

輸入材の特徴

輸入材の一番の良さは流通の多さにあります。国産材も流通が増えつつありますが、全体の8割は北米や東南アジア、ヨーロッパなどからの輸入材です。安価で手に入りやすいため、欲しいときにすぐに確保できるという大きなメリットがあります。

輸入材は今や住宅だけでなく家具や小物、紙まで多くの用途に使われています。ホワイトウッド、レッドシダーなど、住宅の構造や外装材として用いられるものもあれば、ウォールナットやチェリー、オークなどの家具向き木材も。種類が豊富で流通が多いため、さまざまな木材の中から好みのものを選べるという利便性が魅力といえるでしょう。

最近は木材の性質を活かして、人の出入りが激しいところや子どもが多い住まいには硬く傷が付きにくい輸入材を利用しているところもあります。特に熱帯雨林を原産地とするものは、銘木として重宝される傾向があります。熱帯雨林は降水量が多く気温も一年中高いため樹木が育ちやすく、特有の材質や特徴を持った木になるからです。

輸入材には国産材と似た特徴を持つものもあります。中でもレッドシダーは杉とは異なる種の木材ですが、木材としての特徴が似ていることから代表品として輸入されました。ただし熱帯雨林に生えるチークやローズウッドなどは、特殊な環境下で育つためか、日本には似た木材が存在しません。

外国の広大かつ温暖な気候ですくすくと育った輸入材は、数が多いために流通量も多いのですが、国産材よりも大きく育つために年輪も大きくなります。年輪が大きい場合、乾燥によって変形してしまうリスクが増加。見栄えを気にする方にとっては、一大事といえるでしょう。構造材が変形することで家が傾くこともあります。

日本の風土と合わず腐敗することも

すべての輸入材が当てはまるわけではありませんが、日本の風土の中で育ったわけではない輸入材は、日本の風土と合わずに腐敗しやすい(湿度が高いため)ものも多くあります。もともと海外の木材は温度変化があまりなく、安定した天候のエリアで栽培されるもの。高温多湿の日本では調湿機能が追い付かず、腐ってしまうことも少なくありません。そのため、シロアリには弱い傾向があります。長く住むことを考えると、国産材より耐久性が低い可能性も。

加えて長い輸送によるヒビや割れなども懸念されます。当たり前ですが、ヒビ割れがあれば家を建てる木材としてはほとんど使えません。万が一建てた後にトラブルがあったら、リフォームや建て替えなど費用もかさんでくるので注意しましょう。

また、大きな問題となるのが、薬剤による健康被害のリスクです。輸入材を運ぶ際には、船で時間をかけて輸送する必要があるので、その際に腐敗や傷みが起こらないように防腐剤が施されている可能性も。また、輸入の際に消毒処理が行われます。

防腐剤や消毒用の薬剤は、人によっては許容範囲内の量でも炎症を起こす可能性があります。初めは何も起こらなくても、免疫反応によって抗体がつくられ、アレルギーの症状を引き起こすのです。だからこそ、輸入材を使うなら防腐処理や消毒が行われているか把握しておきたいもの。しかし、防腐処理や消毒処理に関しては、公表する義務はありません。そのため、確認のしようがないのです。それが一番のデメリットかもしれません。

国産材の特徴

国産材は輸入材に比べ、木目がまっすぐで年輪が狭いことで知られる木材です。年輪の狭さは見た目の美しさだけでなく、変形のリスクを下げられることを意味しています。そのため、家を建てたときに長持ちすることが多いのです。肌触りの良さも特徴で、家の中を素足で生活する日本では建材にピッタリだといえるでしょう。また、防虫や防カビなどの効果も大きなメリットです。

しかし国産材は、流通している木材の3割程度しかありません。日本の狭い土地で育つ樹木は、径が小さめの原木や曲がりの多い樹木が多く、必要な寸法を満たした木材を入手するのが困難。加えて芯材の割合が多く、外側と内側で乾燥のしやすさが異なります。うまく乾燥させないと、ひび割れや反り、曲がりなどが起こることに。建材として使用するためには、しっかり乾燥させるなどの手間をかけなければいけないので、とても大変です。

特に一部の樹木は綺麗な木材に仕上げるために高い加工技術が必要で、その分の技術料として費用が上乗せされてしまいます。結果、加工しやすく安い輸入材のシェアが増え、流通量が少なくなっているようです。この流通の少なさ、コストパフォーマンスの悪さが国産材の一番のデメリットと言えます。

耐久性が高く、寿命が長い

メリットとして挙げられるのは、国産材は日本の気候風土ですくすくと育った樹木ですので、建材として使用するにも日本の風土に合っている点です。風土に合っているということは、耐久性が高く、家の寿命が延びますので、安心して暮らせます。

建築では精油成分を多く含む木材を使うことで、シロアリやダニ、カビなど体に悪影響をもたらすものを遠ざけてくれます。精油成分の含有率が高い木材としては檜や杉が広く使われており、人気の高い木材です。健康を考えた生活をするなら、精油成分が多いものを使うと良いでしょう。

ネックとなる価格面でも、輸入材に大きく負けているというわけではありません。むしろ国内でも生育数が多い杉は安く手に入れることができ、建材としても優秀な性能を誇っています。ただ高いからと避けるのではなく、住む環境や目的に合わせて使い分けることが大切なのです。

また、国産の無垢材を採用する場合、メーカーによっては使用する樹木を実際に見に行くプランを提供していることも。国産材であるからこそ、どこで育った原木かを知っておけば、自分の家で使われている木材の故郷に足を運ぶこともできるのです。とても魅力的ですよね。

国産材であれば、木材を使用する際に薬剤を使用する必要もないため、健康へのリスクもなく、小さい子どもにも安全で快適な家となります。幼い子どもは好奇心旺盛で、何でも舐めたり目に付いたものを口に入れたりすることが。薬剤を使わない無垢材で建てた家なら、安心して暮らせるでしょう。

国産材と輸入材はどちらもメリットデメリットがあるもの。特徴を知り、適した場所に適した素材を使うことが、自然素材の家を建てるポイントです。

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