自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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無垢材や漆喰などの自然素材のデメリットとして、耐水性が低いということが挙げられます。自然素材の家を建てる場合は、耐水性を含めて考えないとカビや湿気による腐朽が起こりやすくなってしまうため注意が必要です。
自然素材の中には耐水性を高めた製品もあります。自然素材の家でずっと心地よい暮らしをするためにも、水回りは耐水性の高い製品を使ってリビングではナチュラルな床材を使うなど耐水性を考えて配置するのが良いでしょう。
塗料を使用して表面を保護すれば耐水性を高めることが可能です。とは言え、ウレタン塗料などで表面をピカピカにコーティングしてしまってはせっかく自然素材を選んだ意味がありません。
浸透系オイル塗装や天然系ワックスなどを使えば、自然な木目を残しながら水分がしみこんでシミになったりするのを防ぐことが可能です。ただし、定期的なお手入れを行う必要があるので気を付けましょう。
自然素材の中には耐水性に強い素材もあります。例えばタイルやコルクタイルは水に強く、浴室や洗面所などに使用されることも多いです。
無垢材の中でも、ヒノキやヒバなどヒノキ系の木材は耐水性があります。比較的水に強い素材を選ぶことで、快適な水回りを実現することができるでしょう。
耐水性の高い自然素材についてひとつずつ紹介していきます。
ヒノキ風呂で知られるように、耐久性に強い木材の代表格とされるヒノキ。殺菌効果もあることから、まな板をはじめキッチン用品にも用いられます。強度や防虫効果もあるため、神社仏閣などの建築にも使用されてきた木材です。気分を落ち着かせてくれる香り成分「ヒノキオール」が含まれているため、リラックス効果も期待できます。
杉の特徴は、木目が真っすぐで柔らかく軽いこと。今でも船材に採用されるくらい加工性も良く、耐水性能も何ら問題ありません。ウッドデッキ部材の床材にもよく使われています。また、気密性が低く反りの原因である湿気を逃しやすくなっていて、加工しても変形が生じにくいのもポイントのひとつ。比較的安価で、手に入りやすい木材です。
欅は日本を代表する広葉樹のひとつです。木目が美しいだけでなく、材質が硬くて心材が腐朽しにくいことから木材として利用価値が高く、古くから重宝されてきました。耐水性・耐久性にも優れていて、ちゃぶ台やお盆、お椀などの漆器などにも利用されています。成長が遅いため、価格が高くなりがちというデメリットがあります。
クリはタンニンが含まれていることから腐りにくく、耐水性にも優れているため防腐処理をしなくても土台などに使える木材です。やや重硬で弾力・反張力があり、水潤に強いため耐朽性も大きいという特徴があり、古代から身近に使われてきました。色合いや木目にも深みがあるため、装飾材や家具、水回りアイテムにも使用されています。
広葉樹のひとつですが、比較的導入コストが低い木材です。丈夫でキズが付きにくいため、大型家具や床材などに用いられています。虎斑と呼ばれる虎の模様に似た木目が特徴。硬く反りにくいため、長年使い続けられる木材と言えるでしょう。耐水性があってシミが付きにくく、ウイスキーの酒樽に使用される木材としても有名です。
辺材は淡い黄白色、心材は暗黄褐色で、時間の経過とともに濃暗褐色に変化します。茶箪笥や長火鉢、ちゃぶ台など高級和家具に使用されていて、最高級の木材のひとつ。クワの加工には特に高い技術が必要とされ、材料が完成品の出来上がりに大きな影響が出ると言われています。耐水性や耐久性が高く、実用性の観点からも優れています。
ウォールナット、マホガニーと並ぶ世界三大銘木と言われ、古くから高級家具や内装に使用されてきました。木製タールを多く含んでいることから湿気や水に強く、造船にも使われています。木製タールには独特の香りがあり、それがチークの魅力のひとつとなっています。天然の油分を含んでいるため、時とともに黄褐色となる経年変化も楽しめるでしょう。
東南アジアで産出されている広葉樹。優れた耐水性を誇り、ウッドデッキにもよく使用される黄褐色の木材です。堅くて耐久性が高いため防虫・防腐処理が不要で、防腐剤などのメンテナンスなしでも25~30年ほどの耐用年数があります。加工がしやすく価格も比較的お手頃なため、商業施設で多く使用されています。
柔らかく弾力性があるコルクですが、意外にも耐水性に優れた素材として知られています。例えば水に漬けていても吸水率はわずかしかなく、吸い込んだ水分も素早く蒸発させて元に戻ろうとする性質があります。化学変化も起こりにくく、コルクがワインの栓に使用されているのもこのような特徴があるからです。
他の木材より腐食しにくい細胞質を持っているため、ダニなどを寄せ付けません。吸放湿性もあることから、室内の湿度を適切に保って結露の発生を抑制します。表面が緻密で毛羽立たず、ホコリも出しにくいという特徴も。建材として優れた特徴を多く持つ素材と言えるでしょう。
リノリウムは1860年代のイギリスで発明された素材で、亜麻仁油の酸化物に石灰岩や松ヤニなどを練り合わせ、麻布に塗り付けて乾燥させたものです。自然素材のみででつくられたリノリウムは人にも環境にも優しい素材で、耐久性が高くてメンテナンスしやすいという特徴があります。水に強い素材ですが、表面が磨耗してくると耐水性がなくなってしまうので気を付けましょう。
自然素材の家を建てるにあたって、素材選びは大事です。見た目の美しさはもちろん大切ですが、耐水性を考えないとカビや湿気による腐朽が起こってしまい後々後悔することになるかもしれません。実際に暮らしてみてから後悔しないよう、住んだ後のことや条件にあった仕上がりになるかなども含めて検討しましょう。