自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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自然素材の家はアレルギーを持つ人が過ごしやすいと言われていますが、必ずしも発生しないというわけではありません。たしかに、自然素材をふんだんに使用した住まいは、化学物質過敏症やシックハウス症候群などの健康被害が発生しにくいとされています。ただし、ごくまれではありますが、自然素材そのものにアレルギー反応を起こしてしまう場合があるのです。
特にアレルギーの出やすい素材としては、ヒノキ・スギ・コルク・天然石などの無垢材や珪藻土・漆喰などの壁材、漆・蜜ろう・柿渋・植物性オイルなどを含む塗料が挙げられます。家が完成してからアレルギーが分かってはその後の生活に支障をきたしてしまうため、建材にアレルギーがないかをあらかじめチェックしておくと良いでしょう。
一般的に植物の花粉を原因としたアレルギーの症状を「花粉症」と呼びますが、ヒノキやスギは加工されても同じようにアレルギーが発現する場合があります。症状としては、咳や鼻づまり、皮膚のかゆみなどが挙げられるでしょう。また、咳の症状が重たくなると、喘息に発展する可能性があるため注意が必要です。
他にも松やケヤキ、ラワンなどの木材もアレルギーを引き起こす可能性があるため、家づくりの前にアレルギーチェックを実施し、アレルギーの起きないものを選ぶようにしてください。
珪藻土は植物の藻から成る自然素材で、住まいの壁材に使用されることが多いです。この素材は種類も豊富で、建材製品としては50種類のラインナップを持ちます。
ただし、珪藻土はそれ単体では固まらないので、硬化剤を使用していることがほとんど。それにプラスして化学樹脂糊が含まれているケースも多いので、珪藻土そのものではなくこれらの化学物質に対してアレルギー反応を起こす人がいるかもしれません。アレルギーが心配な人は、漆喰系の硬化剤で固めた珪藻土や澱粉糊系の接着剤を使用すると良いでしょう。
無垢材への自然系ワックスとして使われる蜜ろうは、ミツバチが巣をつくる時に分泌するロウのことで、壁材として使用することで高い撥水性・防水性・施工性が期待できます。そんな蜜ろうに対するアレルギー反応として多いのは、皮膚のかゆみや痛みです。
蜜ろうが触れた部位が赤く腫れたり水膨れができるなどの症状が発生した場合は、蜜ろうアレルギーが考えられます。また、2回目以降の接触でアレルギーが起こるというケースも珍しくありません。とはいえ、口からの摂取ではない限り、アレルギーを起こしにくい素材ではあります。
柿渋は熟れていない若い渋柿から抽出される天然の自然塗料です。古くから日本の建造物で使用されており、防腐性・防水性に優れています。柿渋に含まれるタンニンはシックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを吸着する効果も期待できる、機能性が高い素材です。
100%天然塗料であるためアレルギーが出にくい素材でもありますが、湿気の多い場所に使用するとカビが生え、それを原因としてアレルギー症状が出る可能性も。このような事態を防ぐためにも、こまめなメンテナンスを心がけることが重要です。
植物性オイルとは、植物や果物などの原料に乾燥材や天然樹脂、溶剤などを加えた塗料を指し、植物の種類ごとに性質が異なるのが特徴です。塗材として使われる亜麻仁油や米ヌカワックスなども植物性オイルに含まれます。健康・性能・価格のどれを重視するかによって素材・製品を変えるため、安全性の高いものを選定すればそのぶんアレルギーは起こりにくいといえます。
ただし、「自然素材であればどれも安心」と捉えていると、アレルギーに悩まされる可能性も。日本の伝統塗料として有名な漆(うるし)は、植物性オイルですがアレルギー反応としてかぶれなどが発生しやすいことがわかっています。また、天然溶剤であるレモン油やテレピン油などもアレルギーを起こす可能性があります。
綿は布団や衣服など身近なものに利用される素材である反面、綿は頻度こそあまり多くないとされるものの、自然素材由来のアレルゲンとして知られており、海外では食用の綿についての毒性の研究や除去の開発が行われてきた歴史も有しています。
綿は日常で接しやすい自然素材の1つであり、綿アレルギーは日本社会であまり認知されていないからこそ、思いがけない場所や寝具などに綿が使用されていることは十分に考えられます。そのため特にインテリアや衣類、寝具などを購入する際には綿の使用の有無をチェックすることも大切です。
カイコの繭から紡がれる絹は日本で着物の材料として使用され、海外でもシルク製の衣類や寝具などに使われる高級素材の1つです。滑らかな肌触りと美しい光沢は芸術性に優れており、またきめ細かい繊維を持つ絹は日用品だけでなく産業分野や工業分野にも幅広く利用されています。
一方、動物由来の素材である絹にはセリシンなどのタンパク質が含まれており、特にセリシンは絹アレルギーを引き起こす可能性のあるアレルゲンとして知られています。
家づくりやものづくりに使われる純金属も自然素材の1つと捉えられます。
金属といっても様々な種類がありますが、ニッケルやコバルト、クロムといった金属は金属アレルギーを引き起こす原因としても知られており、金属アレルギーのある人が該当金属に触れると失神やかぶれといった皮膚症状を生じさせます。
金属アレルギーのアレルゲンとして認知されている金属元素は身の回りにある金属だけでも複数のものがあり、さらに複数の金属元素を組み合わせた合金やめっき加工の有無など人工的な金属も含めれば一層アレルギーリスクが増大することは見逃せません。
事前のチェックをせずに建材を決定してしまうと、快適な暮らしができないだけでなく、最悪の場合建て替えも考えなければなりません。「せっかく理想の住まいを建てたのに…」と後悔しないよう、前もって展示場へ足を運び、使用したい自然素材を採用したモデルハウスを見学しておくと良いでしょう。
家づくりは一生に一度の大イベント。大きな買い物だからこそ、長期的に家族全員が快適に過ごせるよう、こまめなチェックを怠らずに建材を選ぶのも重要です。