自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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ここでは自然素材の家で一般的に使われている工法の特徴やメリット・デメリットなどの説明や、そのほかの工法についてまとめています。
自然素材の家は画一的な建売住宅とは違い、基礎や構造からこだわっている方も多くいます。しかし、工務店やハウスメーカーによって採用する工法は違ってくるもの。自然素材の家を検討している方は、イメージ通りの家を建てるためにも工法について知っておきましょう。
自然素材の家は無垢材を使うことが多いため、柱を組んで金物で補強する木造軸組構法(在来工法)を用いる住宅がほとんどです。
ツーバイフォーやツーバイシックスでも建てられますが、デザインや素材の面で要望が叶えられないこともあります。そのため、自分の理想の住まいを建てられるようにと在来工法を選ぶ施主が多いようです。
木造軸組工法は木造建築が多い日本で古くから行われてきた伝統工法に構造力学の考え方を合わせた建築工法です。在来工法と伝統構法の2種類がありますが、近年の木造住宅は99%が在来工法でつくられています。
木造軸組工法は主に柱や梁の軸組で支える構造になっていて、壁や床などの面で支えるツーバイフォーやツーバイシックスとは構造が異なります。
在来工法は柱や梁などを「ほぞ」「ほぞ穴」などの凹凸で接合する仕口という方法を使い、小屋のように木材を組むことで構造をつくる方法です。
筋交いや付属の金物、構造用の合板で壁をつくり、十分な壁の量を確保して家を建てるという特徴があります。
現在は木造軸組構法の耐震性をより高めるため、工務店によっては補強用の耐震金物を使って家造りを行っています。接合部分に特別な金具を取り付け、より強度を高めている会社もあるようです。
耐震金物を用いることで、強度が高くなり耐震性が高まります。長持ちする自然素材の家を建てたいなら、保証とは別で金物の設置も検討しておくことをおすすめします。
伝統構法は木造軸組工法の一つで、金物を使わず木組みで家を建てる方法です。壁をただの間仕切りとし、大きな木を柱や梁として組み合わせることで耐久度を上げています。
伝統構法は在来工法と違い、構造の各部分で揺れを吸収することで建物に力が加わらないようにした免震的構造です。そのため、家具や住人への被害が抑えられます。
点と点を結ぶ形で柱や梁を設置することで、空間を自由にデザイン可能。細かな調整もしやすく、敷地を有効活用できます。
筋交いの位置を把握しておけば、大きな修正をすることなく増改築もコストを抑えていろいろなプランを組めます。
大まかな柱や梁の位置を押さえることで、そこまで手間をかけることなく補修ができます。
間取りや空間デザインの自由度から、傾斜地や変形地、高さ制限など多くの敷地条件をクリアした住まいが建てられます。
耐震基準はクリアしていますが、飛行機やF1マシンに使われるような面で支える構造と比べると多少耐震性は劣ります。
防火性に関しては、柱と柱の隙間が多い木造軸組工法よりも面で炎を木造枠組壁工法のほうが優れています。
鉄骨住宅よりも防音性は低く、素材によっては生活音が漏れることもあります。
4面の耐力壁と床、天井でできたボックス構造が基本となる建築工法です。軸組のように線ではなく面で建物を支えるため、木造軸組工法と比較して耐震性や防火面が多少優れています。
2インチ×4インチの角材を使ったツーバイフォー工法、工場で製造された構造用合板からなる壁パネルを組み立てる木質パネル工法などが、木造枠組壁工法に分類されます。
ツーバイシックスや木質パネル工法などは、自然素材の家にも対応しています。北欧や北米の住宅で用いられていることもあり、北欧住宅がイメージに近いならこちらが適していることも。
ただし面が多い構造をしているため細かな調整がしにくく、木造軸組工法よりデザインの自由度や間取りのしやすさは劣ると考えて良いでしょう。
内装や間取りなどを自分で細かく決めていきたい方には向いていないかもしれません。
根太レス工法は床の合板を支える下地材を使わず、厚みがあり強度が高い床合板を取り付けて全面の強度を高める方法です。
通常、床には大引きという90~105mmの角材を設置し、その上に根太(ねだ)と呼ばれる45mm程度の角材を等間隔でおいて上から12mmの構造用合板を設置します。しかし根太レス工法では根太を省き、上から合板を直張りします。
ただし、構造用合板が薄いと床がたわんだり踏み心地が場所によって違ってきたりします。合板は24mm以上と規定されていますが、トラブルを避けるためには36mm程度まで厚みの調整が必要です。
壁や天井にグラウスールやロックウールなどの断熱材を充填する方法です。セルロースファイバーやプラスチック系断熱材を合板と一体化させたパネル工法もこれに分類されます。
ただし施工がずさんだと年月の経過による沈みで隙間ができたり、温度差による腐食が起きたりするので注意が必要です。
発泡プラスチック系の断熱材を構造体の外側から施工し、外装材で外側を覆います。壁の中が空くので、配管や配線が通しやすいのが特徴。
ただし外装材のゆるみや垂れ下がり、変形などのリスクがあるほか、断熱材に厚みを持たせられないという欠点もあります。
特殊な防水シートで壁を覆うことで、壁の中の湿気を通気層から外部へ放出する方法です。壁の中の結露を少なくできるため、耐久性が高まりやすくなります。
縦張りと横張りで外装となるサイディングの設置方法が異なるため、空気の通り道を塞がないように適した方法で施工されているか確認しましょう。
柱の外側に防水紙を貼り、直に外壁材を貼る方法が直貼り工法です。構造体と外壁の間に通気層がないため、外壁内に発生した水蒸気の逃げ道がないので換気システムの併用が求められます。
最近では通気工法が普及したため、直貼工法を行っているところは少なくなっているともいわれています。
自然素材の家は素材だけでなく、工法にもこだわらないとせっかくの自然素材の良さを台無しにしてしまう可能性があります。
家はお金も時間もかかる買い物です。だからこそ、家を建てるときの工法について知り、メリットやデメリットを踏まえたうえで選択することが大切。
自分が納得できる工法で建てることが、家と長く付き合う秘訣です。理想の住まいを手に入れるためにも、自然素材の家に関する知識を身に付け、満足できる家を建てましょう。