自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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無添加の素材を使うことで出てくる問題が虫です。自然素材は虫が付きやすいというイメージもあり、虫除けができるのか気になるもの。ここでは自然素材の特徴を踏まえ、虫除けができる自然素材やグッズなどを紹介。虫が苦手な方はチェックしておくと良いでしょう。
自然素材の中には、人間に害を与えず虫除け効果を発揮するものも存在します。代表的なものは、日本家屋で昔から使われている一部の木材。これらの木には虫の嫌がる芳香成分が含まれており、抗菌や防虫に役立つことがわかっています。
他にもハーブや精油などを用いることで、虫の侵入や繁殖を防ぐことができると報告されています。[注1][注2]
[注1]蚊を撃退する香り|第47回静岡県高等学校生徒理科研究発表
[注2]蚊を撃退する香りⅡ ~Mosquito Killer~|第48 回静岡県高等学校生徒理科研究発表
木材の中でも虫除け効果をもつことが知られているのは、檜やヒバ、クスノキなどの種類です。防虫効果を発揮する芳香成分はフィトンチッドと呼ばれ、家の建材だけでなく家具や小物、防虫剤として使用されるケースも多くあります。国産材だけでなく、レッドシダー(米杉)やダグラスファー(米松)といった海外の木材にも防ダニ効果が。
ただし、海外から輸入する木材は殺虫のために薬剤を塗布していることが多いようです。人体には問題がない量だとされていますが、健康面を考えるなら国産材を使うのが良いでしょう。
虫も人と同じく「好み」があります。好む木材であれば近寄りますし、好みでない木材であればあまり近寄りません。自然素材の中には、虫にとって「近付きたくないもの」があるのです。
近寄ってこなければマイホームの劣化を防げるだけではなく、家の中に虫がいついたり、大量に繁殖したりという状況も防げるでしょう。
虫除け効果をもつ木材を使う以外にも、小物や精油で虫除け効果をアップすることが可能。虫の嫌がる香りをもつハーブを置いたり、精油を塗ったりすることで窓や玄関から虫が入ってくるリスクを下げられます。
蚊除けにはシトロネラやゼラニウム、一般的な防虫効果を得たいならラベンダーや月桃などがおすすめ。また、スペアミントやハッカなどは日本農薬学会誌に実験結果が掲載されており、ゴキブリに対して忌避効果が認められたことがわかっています。
薬剤の代わりとしてハーブや精油を使えば、建材の機能性はそのままに虫除け効果を向上させることができるでしょう。家を建てる際は虫除け効果のある建材を使うだけでなく、建ててからの対策として虫除け効果のある天然素材を取り入れても良いかもしれません。
自然素材の家は湿度が低めです。湿度は虫にとってとても大切な要素で、ある程度湿度が高い環境を好みます。例えばゴキブリは湿気が好きなので、湿度が高いと侵入頻度が増えてしまうのが多湿のデメリットです。特に湿度が高くなる夏にゴキブリやその他の虫をよく見かけるのは、そういった理由があります。繁殖しやすい環境でもあるので、梅雨明けから夏場にかけては虫にとって「最高の環境」です。
その点、自然素材は木材の性質により湿度を調整してくれます。夏でも冬でも湿度50度から60度を保つように働いてくれるので、虫にとっては「侵入しにくい環境」です。自然素材の調湿効果は、人間にとっては住みやすく、虫にとっては住みにくい環境を作り出してくれます。
自然素材の家は化学物質がほとんど出なくて安全、快適で過ごしやすいといわれていますが、自然素材は万能な建材ではありません。たとえば人が暮らしやすい無垢材の住まいは、使う木材によっては虫が寄ってきやすいという難点も。基本的に、人に良い素材は虫や菌にも住みやすい場所なのです。そのため、適切なメンテナンスをしないとあっという間にダメになるケースもあります。
暮らしやすさを重視した「人にやさしい素材」の家は、同じように虫にも暮らしやすい環境です。そのため、掃除やメンテナンスを怠ると虫が繁殖することもあり得ます。できるだけキレイで暮らしやすい環境を保つなら、掃除は欠かせません。
逆に言えば、虫が寄ってこない素材は漂白剤や防カビ剤などの薬剤が使われている可能性があります。薬剤は人にも悪影響があるものの、使う量によっては症状が出ません。とはいえ健康には良くないので、なるべく使わないほうが良いでしょう。
汚れた部分の保湿機能が弱まることで虫の侵入を許してしまうケースもあれば、汚れが好きな虫もいます。その場合、汚れが「呼び水」になってしまい、侵入を許してしまうでしょう。侵入を許してしまうと、繁殖期に入って気付けば虫が大量にいる事態になりかねません。
このような状況にならないためにも、自然素材の家ではあってもこまめに掃除とメンテナンスを行うことが大切です。掃除は自分でも行えますが、メンテナンスの場合は施工業者や他の業者を呼ばなければできないケースもあります。
アフターメンテナンスやフォロー体制がどのような形となっているのか、依頼するのであれば対応してもらえる範囲なのかも確認しておきましょう。「マイホームを守るための重要な情報」なので、万が一に備えた対応をすぐにするための話し合いはしておくべきです。
熱い季節は窓を開けっぱなしにせず網戸は閉めておく、虫除けの道具を設置しておくなどの対策もしておきましょう。
流しやゴミ箱に生ゴミがある場合はずっと放置はせず、なるべく早く捨てて溜めないようにすることも重要です。木材に消臭効果があったとしても、ゴミから臭いは出続けるので虫が寄って来る可能性があります。
自然素材で建てたのに虫が多い気がすると感じる際は、一度家の中のゴミを整理してみると良いかもしれません。もしくは生ごみから臭いが出ないよう、水気を切ったり重曹を使ったりするのも虫が湧くのを防ぎましょう。
近所に飲食店があると、害虫だけでなくハエやネズミが集まりやすいので要注意です。近場に自然が多い場合も同様に、虫が侵入してくる可能性が高くなります。自然の近くで過ごせるのは魅力と言えますが、虫が苦手な場合は森林や飲食店のエリアから離れた土地を選ぶのが良いでしょう。
虫が付きやすい理由の一つとして、防虫処理をしていないことが挙げられます。建材として出荷する前に殺虫することがほとんどですが、切り出してそのまま乾燥させた天然無垢材は、防虫処理をせず流通することも。そのため、一般的な木材よりもシロアリやキクイムシなどが付きやすくなっています。
多くの方が苦手とするゴキブリ。見た目の印象から煙たがられる存在です。ゴキブリは食品に雑菌を付けるので、住民に食中毒をもたらす可能性もあります。気温が高い環境を好み、特に30度以上になると繁殖が高まるのが特徴です。
夏の風物詩と言っても過言ではない蚊。虫の中で最も多くの人類に危害を加えている存在だと知れば、決して無視できない存在です。蚊の対策として網戸は大前提ですが、蚊の侵入を完璧に防ぐことは簡単ではありません。蚊が人間の吐く二酸化炭素を探知しているので、ちょっとした隙間でもあれば入ってくると考えられます。網戸をしていても閉め切れていなかったり、穴が空いているとそこから入って来るでしょう。
ダニもまた、多くの家にいる存在です。ダニはゴキブリと異なり、人体に直接影響を及ぼします。噛みつくこともあり、噛みつかれた人間は炎症、あるいはアレルギー症状を引き起こすこともあるため対策はしておくべきです。また、人間だけではなく犬や猫などペットにも危害を加えます。
木造建築であれば、シロアリの存在も無視できません。シロアリは柔らかい木が大好物です。木造住宅の場合、適度にシロアリの検査を行っておきましょう。もしもシロアリが確認された場合、駆除業者に依頼して被害を抑えることも大切です。
ゴキブリ対策として、まず換気を意識してみてください。適度に30度以下の時間を作り、既に家の中にいるゴキブリが退避したくなる環境を整えておくようにしてみましょう。他にも「侵入・繁殖させない」ことが大切です。まず、侵入経路としては外から来るので、窓を開ける際は網戸は基本的に閉めておきましょう。アロマスプレーも有効で、特にミント系の匂いはゴキブリが嫌うとされています。ゴキブリが入ってくるであろう部分に、ミントの香りのするアロマスプレーを吹きかけておけば、侵入を防げるでしょう。
また、通気口や換気口もゴキブリの侵入口となります。完全に塞ぐわけにはいかない場所ですが、ストッキングやネットをかぶせるのが効果的です。ただ、何重にも重ねるようなことは避けましょう。換気が低下し、温度が高まるとゴキブリにとって住みやすい環境となってしまいます。適度に換気を心掛けて、室温がこもらないようにすることも心がけてください。
蚊は侵入させない対策よりも、周囲で繁殖させない対策が大切です。まずは水たまりを作らないこと。水たまりがあると、蚊はそこに卵を産んでしまいます。庭で植物を育てていると、バケツに雨の翌日など水が溜まっていることもあるかもしれません。蚊にとってはそこが「繁殖のベストスポット」となってしまいます。もしくはハーブを育ててみるのも良いでしょう。蚊はハーブの香りを苦手としています。玄関やベランダにハーブを置くことで、蚊をガードする働きが期待できるのがメリットです。
木造住宅にとって、まさに「天敵」とも言うべきシロアリ。基本的に土の中にはどこにでもいると考えておいたほうが良いでしょう。シロアリへの対策は複数あり、主な対策としてバリア工法やベイト工法が挙げられます。
バリア工法は土壌部分、あるいは家の木材部分に薬剤を散布しておくことで、シロアリがやってきた時に駆逐する方法です。ベイト工法は敢えてシロアリに薬剤を食べさせ巣に持ち帰らせることで、シロアリだけではなく巣そのものをせん滅させます。2つの工法を自力で行うのは難しいため、業者へ依頼する形になるでしょう。シロアリによって資産価値を下げられるのを防ぐためにも、対策は立てておくべきです。
手軽に行えるシロアリ対策としては、木材を置かず風通しをよくする点が挙げられます。木材は言うまでもなくシロアリの好物です。DIYもしくはストーブ用の薪として家の周りに置いておくことで、シロアリをおびき寄せることになりかねません。風通しの悪い場所は、シロアリの好む環境です。シロアリは湿気が多く、かつ暗い場所を好む性質があります。建物の中で暗く、かつ湿気がこもる風通しの悪い場所はシロアリにとって「快適な場所」です。極力、このような場所を作らないようにしましょう。
コバエもまた、家に近寄る虫の一つです。コバエの場合、人体にそこまで大きな危害を及ぼすものではありません。ただし、衛生的に良いものでもないため侵入は防ぐべきでしょう。コバエは好むものがいくつかあるため、それらをできる限り放置しないことが大切です。
まずは生ごみ。放置しておくとコバエが近寄ってくるので、三角コーナーやゴミ箱などで溜めて放置するのは避けましょう。ゴミの回収サイクル次第ではありますが、できるかぎり家に置かずその都度処分するのが望ましいです。
また、生ごみになるもの、野菜のような切り屑なども、いつまでも排水溝の中に入れたままにせず都度処分しましょう。排水溝が汚いと結局はコバエが近寄ってくるので、適度に排水溝を掃除して清潔を保つことも十分なコバエ対策になります。特に夏場は食べ物が腐りやすい時期なので、冷蔵庫や棚に保管するようにしましょう。
下手に刺激をすると異臭を放つカメムシ。人間が異臭と感じるカメムシの臭いは、カメムシにとっても有害なものです。いわゆる「危険信号」として発することで、仲間たちに知らせるのだとか。とにかく一度付着すると、水洗い程度ではなかなか落ちないカメムシの臭い。直接危害を加えられたり、住宅の資産価値に影響が出るようなことはないものの、嫌な臭いをつけられるのは避けたいところです。
そんなカメムシですが、ハーブの匂いが嫌いだとされています。カメムシに限らず多くの虫がハーブの匂いを嫌うため、家の周辺にミントのハーブを設置しておくと良いでしょう。また、ミントの香りのするスプレーを家の周辺に散布したり、あるいは洗濯物にカメムシが寄ってこないよう、洗濯物周辺に散布しておくだけでも効果が期待できます。同じ理屈で、ベランダにミントを栽培することも立派なカメムシ対策になります。
自然素材の住宅で虫除けをする場合、対策は2パターンに分かれます。健康面を考えるなら虫除け効果をもつ自然素材のほうが適していますし、より強い防虫効果を求めるなら薬剤を使うべきでしょう。
ただ注意してほしいのは、家の素材選びからこだわっても完全に虫除けができるわけではないこと。そのため、完璧に虫除けをしようといろいろなものを使うよりも、素材の特徴を理解して、適した場所に使うことが大切です。
薬剤も自然素材もそれぞれデメリットが存在します。虫が住めない住宅は人間にも多少影響が出るので、快適で住みやすい住宅になるような対策をとりましょう。