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塩害とは塩分に起因する害のことですが、海沿いの地域にある住宅の多くが塩害を受けています。
海水に含まれる塩分が蒸発することで空気が塩気をまとい、風で運ばれて建物に付着します。塩分は金属を錆びさせる特徴があるため、トタンやアルミサッシ、屋根や外壁などの錆び・腐食・穴開きなどの原因となります。
なお、塩害を受ける可能性があるのは海から5km圏内が目安だといわれています。ただし風向きや風力、建物のある場所によっては、更に離れた地域でも塩害を受ける可能性があります。
周囲の建物が錆びている・潮風のにおいがするなどの場合は塩害に合う可能性が高いでしょう。そのため、海沿いに家を建てる場合はしっかりとした塩害対策が必要です。
塩害は建物の金属部分以外にも及びます。自動車やエアコンの室外機が錆びたり、潮風があたって窓ガラスが白くなってしまうことも。さらに風の強い日は塩分だけではなく砂も一緒に飛んでくるため、砂が家の中に入り込むこともあります。
また、潮風は植物や農作物にまで影響を与え、塩分によって植物や農作物の水分が奪われることで枯れてしまうケースもあるのだとか。
塩害は素材に塩分が付着し続けることで発生しやすいため、こまめな清掃が重要です。外壁などはホースで水洗いし、塩分が付着したままにならないようにしましょう。窓ガラスもすぐに白くなってしまうため、こまめに清掃するのがおすすめです。
ただ、こまめな清掃は負担が大きいうえ、潮風があたるすべての部分の清掃は困難です。そのため屋根や外壁、ドアなどは塩害に強いものを選び、少しでも塩害に強い家づくりを行いましょう。
塩害対策として、「そもそも塩害に強い素材を選ぶ」という方法があります。メンテナンスは必要ですが、日々の負担を軽減することができるでしょう。
塩害に強い素材は複数ありますが、外壁材なら塩化ビニルの樹脂系サイディングやタイルや漆喰、屋根ならガルバリウム鋼板などがおすすめ。
屋根や外壁の塗装は塩害を防ぐ役割もあります。ただし沿岸部は内陸部よりも塗装の劣化が早いため、塗り直しのタイミングを早く設定する必要があります。
通常内陸部では10年間隔での塗り直しが推奨されていますが、塩害を受ける沿岸部では7~8年間隔で塗り直しをすると良いでしょう。
なお、近年の新築住宅では5年程度で劣化が目立つ安価なアクリル塗料が使われていることも。塗料の劣化を遅らせるためには、シリコンやフッ素などの塗料を使用するのがおすすめです。
塩害に強い素材としては、フッ素塗料や無機塗料、ガルバリウム鋼板、タイル、樹脂系サイディングなどが挙げられます。
また、自然素材の家で使われることの多い漆喰も塩害に強い特性をもっています。塩分濃度の高い地中海沿岸地域の建物にも外壁材として使用されているほど。さらに漆喰は耐火性にも優れています。
一方、塩害に弱い素材としては金属サイディングや主成分をセメントとする窯業系サイディング、鉄筋コンクリート、モルタル外壁などが挙げられます。塩分が付着すると錆び、放置すると腐食してしまう可能性も。腐食が進むと穴が開いて大機微な補修が必要になってしまうため、塩害に強い素材を選ぶことが大切です。
塩害に強い外壁づくりには以下の素材が適しています。
また、塩害に強い屋根づくりには以下の建材を選ぶと良いでしょう。
せっかく自然素材の家を建てるのなら、外壁を漆喰にするのもおすすめ。漆喰は塩害に強いうえ耐火性や耐久性、消臭性や調湿性が高いというメリットがあります。白く美しい見た目も自然素材の家にマッチするため、塩害対策を行いながらナチュラルな外観を実現できるでしょう。