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無垢の家

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近年、改めてその魅力が見直されている無垢の家。ここでは、無垢の家の特徴やメリット・デメリット、口コミ、注意点などについて詳しくご紹介しています。すでに無垢の家を検討中の方も、まだどんな家を建てるか決めていない方も、ぜひ一度目を通して無垢の家の魅力を感じ取ってください。

「落ち着ける家」「長持ちする家」「高級感のある家」をお考えの方は、きっと無垢の家に強い魅力を感じることでしょう。

無垢の家の施工事例1
無垢の家の施工事例2
無垢の家の施工事例3
無垢の家の施工事例4
無垢の家の施工事例5
無垢の家の施工事例6
無垢の家の施工事例7
無垢の家の施工事例1 無垢の家の施工事例2 無垢の家の施工事例3 無垢の家の施工事例4 無垢の家の施工事例5 無垢の家の施工事例6 無垢の家の施工事例7

「無垢材を使用した家」の
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無垢材の家のメリット・デメリット

無垢材の最大のメリットは、その温かい風合い自体かも知れません。しかしながら無垢材には、見た目の風合い以外にも、さまざまなメリットがあります。

一方で無垢材には、傷が付きやすいことを始め、いくつかのデメリットもあります。

メリットとデメリットをよく理解したうえで、無垢材の採用を検討してみてください。

無垢の家のメリット

天然木が醸し出す見た目の味わいのほかにも、無垢の家には次のようなメリットがあります。

無垢材の家は耐久性・耐震性に劣るという印象がありますが、実際には逆。きちんと作られた無垢材の家は鉄筋コンクリート造よりも丈夫、と評価する専門家もいるほどです。

7世紀に創建された無垢材の家・法隆寺が健在であることが、その耐久性・耐震性の高さの何よりの証明でしょう。

無垢の家のデメリット

無垢材の家のデメリットを見てみましょう。

無垢材の代表的なデメリットは以上の4点。傷やシミは、注意することで最小限に抑えることができるでしょう。建材の変形は、気になるほどでもありません。また変形自体が経年変化として魅力に感じられることもあります。

よって、他の建材に比べたときの具体的なデメリットは1点。費用の問題でしょう。

無垢の家のメリット・デメリットを
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メンテナンス

無垢材は生きている建材と考えてください。生き物である以上、日常のメンテナンスは欠かせません。また、生き物である以上、手をかければかけるほど魅力的な建材へと成長していきます。

無垢材を魅力ある姿へと成長させるために、日常では特に次の点に注意してメンテナンスを行いましょう。

掃除はカラ拭きが基本

無垢材の掃除は、カラ拭きが基本です。水拭きは1ヶ月に1度くらいのペースで行ってください。くれぐれも、水拭きをし過ぎないように注意しましょう。

汚れが付いたらすぐに落とす

コーヒーやワインなどをこぼした場合、色素が浸透してしまう前に、素早く汚れを落としましょう。油分を含んだ食品(マヨネーズなど)をこぼした時も同様です。

クリーナーで汚れを落とす

無垢材の基本のお手入れは乾拭きですが、半年から年に1回はクリーナーで汚れを落とすことでフローリングを長持ちさせられます。半年から1年に1回の定期的なメンテナンスでも、まずは乾拭きやフロアモップを使って床のチリやホコリを取り除いてみましょう。

クリーナーを使う際は汚れのひどいところから始めて、フローリング全体を磨き上げます。最後に乾いた布や雑巾でフローリングを拭き上げたら、メンテナンスは完了です。

頑固な汚れを落とすにはサンドペーパーを使う

自然オイル塗装のフローリングの頑固な汚れは、サンドペーパーを使って削り取ってください。削り取った部分に自然オイルを塗り直すことで、キレイな仕上がりになります。

自然オイルは年に1回の塗装

自然オイル塗装のフローリングには、汚れや水だけでなく乾燥にも弱いという特徴があります。こまめなメンテナンスに加えて、年に1回はオイル塗装が必要です。

商品にもよりますが、自然オイルの塗装は雑巾がけの要領で行えるので、DIYが得意な方なら自分でメンテナンスできるでしょう。

塗装が落ちたら再塗装する

無垢材の塗装が落ちると、撥水性が低下してしまいます。塗装が落ちたと感じたら、無垢材自体に傷が付く前に再塗装を行いましょう。

再塗装を行う場合、まずは掃除機やフロアモップなどで床に付いたチリやホコリを取り除きます。チリやホコリが残っていると塗装をする時に巻き込んでしまい、塗りムラができるので注意してください。

床や壁などの無垢材がキレイな状態になったら木目に沿ってブラシで塗料を塗り伸ばします。自然オイル塗装の場合は基本的にDIYが可能ですが、ウレタン塗装の場合は専門的な工程が必須になるので、業者に依頼するのが良いでしょう。

メンテナンスが難しい場合には業者に依頼

メンテナンスが難しいと感じた場合には、専門業者にメンテナンスを依頼するのも一つの方法です。自己判断で無理なメンテナンスをして、大切な無垢材を傷めたりしないよう注意してください。

無垢の家のメンテナンス方法を
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価格帯

「無垢材のデメリットは費用の問題」と上述しましたが、やはり希少建材である以上、他の人工的な素材に比べれば、価格がやや高めになることは否めません。延床面積100㎡以上であれば、本体価格が2000万円~になると考えておいたほうが良いでしょう。

ただし無垢材には、上で説明したような大きなメリットがあります。和風だけではなく、スタイリッシュやモダン、レトロなど、さまざまなスタイルにもマッチする魅力もあります。そして何より、初期費用は高くなるものの、法隆寺に代表されるような高い耐久性があります。

施主のみならず、施主のお子様、お孫さんまで住み続けられる家と考えれば、無垢材の家のコストパフォーマンスは非常に良いと考えるべきではないでしょうか?

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私たち石田工務店は、檜を中心とする国産無垢材を取り入れた家づくりを得意としています。ここ数年、自然素材の家の人気が高まっていることを受け、住宅を検討している方が正しい情報をもとに判断できるように、サイトを通して情報提供をしています。家づくりに関するご相談は、お気軽にお問合せください。

家に使われる無垢材の種類

家に使われる無垢材の種類には、大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類があります。それぞれに属する具体的な木材について、その特徴を見てみましょう。

【無垢材の種類1】針葉樹

ヒノキ

ヒノキ

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

無垢材の中でも最高峰と言われている素材がヒノキ。成長までに時間と手間がかかることもあって、他の無垢材に比べるとやや値段が高くなります。

ヒノキの特徴は水への強さ。「檜風呂」に見られるように、浴槽に使用しても耐えうるほどの耐水性です。また、素材の中に含まれるヒノキチオールという成分に防虫効果があることも大きな特徴。柱や床など、さまざまな場所に使用されています。

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スギ

スギ

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

無垢材の建材として最もなじみ深いのがスギ。成長も早いことから、一部の高級ブランドを除き、比較的安価で手に入れることができます。

特徴は、針葉樹ならではの優しさや軽やかさ。肌ざわりも、とても良好です。他の無垢材よりも経年変化を楽しめる、という声もあります。

ヒノキと同様、柱や床など幅広い用途に使われる素材です。

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マツ(パイン)

マツ

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

マツの最大の特徴は、スギをも超えるその柔らかさ。柔らかいがゆえに、すぐに傷が付いてしまうという欠点もありますが、床に座って生活することの多い方にとっては、非常に心地の良い素材となるでしょう。

マツ(パイン)を使った
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アカマツ

アカマツ

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

日本を代表する針葉樹木材の1つで、名前の通りに赤みがかった色合いをしているのが特徴。松ヤニを多く含むアカマツは耐久性や耐水性に優れており、強度を必要とする構造材に多く使用される木材です。

また、ハッキリとした美しい木目をしているため、造作材としても人気があります。そのほかにもアカマツに含まれる松ヤニが天然のワックスとなり、使い込むことでツヤが増していくのも魅力です。

ツガ

ツガ

引用元:無垢フローリング専門店木魂(https://www.muku-flooring.jp/tsuga_ken/)

ツガはマツ科に属する木材で、針葉樹としては重硬な木質をしているのが特徴です。柱や鴨居、敷居などの建築材としてだけでなく、器具材や梱包材、パルプ材など幅広い用途で使用されています。

国産のツガは流通量が少ないため、国内で出回っているのは主に北米産の米栂(ベイツガ)です。米栂は価格が安いことから、杉と並ぶほど多く使われています。

【無垢材の種類2】広葉樹

ナラ(オーク)

ナラ(オーク)

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

和風建築でも洋風建築でも人気の無垢材、ナラ(オーク)。濃い木目が魅力の素材なので、オルガン

などの楽器にも使用されることがあります。

ナラ(オーク)の最大の特徴は、その固さ。傷が付きにくく丈夫であるという特徴から、ベッドなどの家具に多く用いられています。

ナラ(オーク)を使った
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カエデ(メープル)

カエデ(メープル)

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

明るくてツヤのある外観が特徴のカエデ(メープル)。清潔感と明るさを演出することから、主にフローリング材として人気の素材です。

他の広葉樹に比べてやや硬度が高いことから、衝撃や傷にも強め。針葉樹に比べると、表面が少しひんやりとしています。

クルミ(ウォールナット)

クルミ(ウォールナット)

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

クルミ(ウォールナット)の最大の特徴は、その深みのある重厚な色。ナチュラルさを残しながらも重厚感ある雰囲気を演出するため、高級家具などに使用される例が見られます。

硬度も高いことから、衝撃に強い素材とも言われています。

クルミ(ウォールナット)を使った
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カバ(バーチ)

カバ(バーチ)

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

カバ(バーチ)とは、北海道などによく見られる白樺の仲間。適度な硬さがあり耐水性が高く、かつ色ムラが少ないことから、主に床材として人気の建材です。

カバ(バーチ)と特徴の似た無垢材に、サクラがあります。

チーク

チーク

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

ウォールナット、マホガニーと並んで世界三大銘木にあげられるチーク。木目の美しさや機能性の高さから、高級木材として重宝されてきた歴史があります。

自然の油分を多く含むチークは表面にワックス成分がにじみ出ているため、耐久性・耐水性・耐腐食性に優れているのが特徴。また、温度や湿度の影響を受けにくく、反りや割れが少ないので、建築材やフローリング材、家具材などに使用されています。

マホガニー

マホガニー

引用元: 木材博物館(https://wood-museum.net/mahogany.php)

世界三大銘木の1つで、時間の経過で美しい赤褐色に変化することから「黄金の木」「赤い黄金」などとも呼ばれる高級木材です。現在はワシントン条約によって天然木の取引が制限されており、希少価値が高くなっています。

マホガニーは見る角度によって変化する独特の模様をしているのが特徴で、鑑賞価値の高さが魅力。また、加工しやすく、寸法安定性や耐久性も優れていることから、フローリングや家具、楽器などに使用されています。

ヨーロピアンアッシュ

ヨーロピアンアッシュ

引用元:家づくりカウンター(https://iezukuri.jp/hint/entry-103.html)

竹の子状の伸びやかな木目が特徴的なヨーロピアンアッシュ。木のクイーンと評されるほどハッキリとした美しい木目をしており、無垢材ならではの雰囲気や魅力を味わいたい方におすすめです。

また、スポーツ用品に採用されるほど頑丈なので、傷や凹みがつきやすい家具やフローリングの材料に適しています。少し白味がかった色合いをしていますが、時間が経つごとに深みを増していくのも魅力です。

アカシア

アカシア

引用元:家づくりカウンター(https://ishidakoumuten.net/custom/)

落ち着いた深みのある茶褐色をしており、世界三大銘木のチークやウォールナットに似た色合いをしています。それでいてチークやウォールナットなどの高級木材と比べて価格が安いため、コストを抑えつつも高級感のある雰囲気を演出したい方におすすめの無垢材です。

また、耐久性に優れているほか、水に強くて腐りにくいことから、フローリングや木の食器の材料として使用されています。

クリ

クリ

引用元:無垢フローリング専門店木魂(https://www.muku-flooring.jp/kuri_nanbu/explanation.html)

秋の味覚として代表的なクリですが、実は無垢材としても隠れた人気があります。無垢材としてのクリの魅力は、木造住宅の劣化の原因となる害虫や湿気、水に強いこと。また、広葉樹らしい硬い材質も合わさって、古くから線路の枕木や神社仏閣の土台などに使用されてきました。

同じブナ科のナラ(オーク)によく似た美しい木目と耐久性の高さから、家具やフローリングの材料にも適しています。

桜

引用元:無垢フローリング専門店木魂(https://www.muku-flooring.jp/cherry_mutsu/)

桜材として、国内で多く流通しているのは山桜です。山桜は反りや割れなどの狂いが少なく、なめらかな表面をしているため、フローリング材としてよく使用されます。また、ほかの樹種に比べて経年変化が大きいのも、山桜の特徴です。

年数を重ねるごとに色ツヤの深みが増していくため、家具の材料としても人気。山桜に木目や色味が似た樹種に樺桜があり、山桜の代用品として活用されています。

欅

引用元:無垢フローリング専門店木魂(https://www.muku-flooring.jp/keyaki/)

非常に頑強な木材として知られる欅。優れた耐久性や耐水性から、大黒柱や柱などの構造材に多く使用されています。また、独特の力強い木目や磨くと現れる美しいツヤなど鑑賞価値も高いため、高級家具の材料としても人気の高い無垢材です。

経年変化により色合いに深みが増していくのも特徴で、フローリングや家具に取り入れると重厚感を演出できます。

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クルミ(オニグルミ)

クルミ(オニグルミ)

引用元:無垢フローリング専門店木魂(https://www.muku-flooring.jp/walnut_dewa/)

世界三大銘木のウォールナットと同じクルミ科に属していますが、クルミ材は温かみのある明るい色合いをしているのが特徴。そのため、優しい雰囲気を演出したいならクルミ材がおすすめです。狂いが少なく加工性にも優れているので、フローリングや家具の材料に使用されています。

国産と外国産の無垢材の違い

国内に流通している無垢材のうち、約3割が国産もので、約7割が輸入ものと言われています。以下、国産材と輸入材の違いを端的に見てみましょう。

国産無垢材の特徴

国産の無垢材は、日本の特徴的な風土の中で育った木材。高温多湿などを前提に成長してきた木材なので、建材に使用してもその特徴が活かされ、高い調湿効果を発揮します。

また、アレルギーなどに影響のある薬剤処理を行っていない点も、国産無垢材の特徴でしょう。

一方で、輸入無垢材に比べて流通量が少ないことから、価格は高めとなります。

輸入無垢材の特徴

輸入ものとは言え、無垢材の特徴を概ね維持しています。ただし、日本とは異なる環境で育った木材であるため、高温多湿には弱い傾向があることも事実。腐敗リスクやシロアリリスクが指摘されることがあります。

またアレルギー反応を引き起こす恐れのある消毒処理を行っていることもあるため、小さなお子様や高齢者のいる世帯には、強くお勧めできません。

ただし流通量が多いためリーズナブルな価格で入手できる点は、大きなメリットでしょう。

無垢の家の匂い

無垢の家に一歩足を踏み入れたとき最初に人を魅了するのが、見た目よりもまず、匂いでしょう。無垢材から放たれる独特の匂いに、日本人だけではなく、世界中の方々も心を癒されるようです。

無垢材の匂いの正体は、天然芳香成分のフィトンチッド。樹木が微生物から自身を守るため、常に放っている匂いです。

その芳香作用によるリラックス効果は古くから知られ、日本では、フィトンチッドが多く含まれるヒノキを浴槽に使う習慣が残っています。

無垢の家の手触り

無垢の家の魅力の一つとして、手触りの良さが挙げられます。特に、スギやマツの手触りはとても滑らかで上品。素材の柔らかさも手伝って、住まう人の毎日をやさしく包み込むことでしょう。

手触りの良さや柔らかさを理由に、無垢材は、赤ちゃんなど小さなお子様がいる世帯の安心素材として選ばれることもあるようです。

無垢の家の耐久性

やや極端な例で言えば、7世紀に創建された法隆寺。もちろんメンテナンスがしっかり行われてのことですが、約1,400年前に建てられた無垢材の家が、風雨に晒されながらも健在です。法隆寺とは言わずとも、築100年以上の無垢の古民家などは、今でも全国の随所に見られます。

一般的な人工素材の家の寿命は30年程度と言われていますが、無垢の家の寿命は分かっていません。なお、国産ヒノキは伐採後200年にわたり強度が増し、その後1,000年をかけて徐々に元の強度に戻る、と言われています。

無垢の家と他の家とを比べてみる

無垢の家は、大きなくくりで言えば、天然素材の家。天然素材の家には、無垢の家のほかにも、漆喰の家や珪藻土の家があります。それぞれの特徴・魅力・違いなどについて見てみましょう。

無垢の家と漆喰の家

漆喰(しっくい)とは、サンゴ礁由来の石灰系の壁材のこと。日本のお城に使われている白い壁、と言えばイメージができるでしょうか?

無垢の家と比べたときの最大の違いは、色です。無垢の家がブラウン系であることに対し、漆喰の家は白。人工的な「真っ白」ではなく、奥行きのある深い白色です。

また、無垢の家は経年変化が特徴であることに対し、漆喰の家は経年変化がほとんどありません。常に新しい家の外観を楽しみたい方は、漆喰の家の安定的な外観に魅力を感じることでしょう。

無垢の家と珪藻土の家

珪藻土(けいそうど)とは、珪藻という植物性プランクトン由来の壁材のこと。壁の表面に1~2mmほど塗られ、部屋全体に独特の風合いと格調を表現します。

無垢の家と比べたときの大きな違いは色です。珪藻土はカラーリングが可能な素材なので、ベージュやグリーン、ピンクなど様々な色に変化します。こだわりのインテリアや家具がある方の中には、カラーバリエーションの豊富な珪藻土を検討してみても良いでしょう。

無垢の家の歴史とは?

無垢の家とは、言い換えれば天然木を主要な建材とした家のこと。比較的簡単に建材を入手できることから、無垢の家は、日本だけではなく、古くから世界中で作られてきました。

無垢の家の起源は、明確には分かっていません。日本の場合であれば、高床式住居(縄文時代の集落の首長の家)の登場が、無垢の家の始まりとも言われています。のち、高床式住居を応用させる形で、徐々に木造建築技術が発展してきたようです。

一方で無垢材は、古くから現代にいたるまで、寺社仏閣の主要な建材としても利用されています。日本書紀によると、5世紀後半に建てられた伊勢神宮内の「伊勢皇大神宮」が日本の寺社建築の始まりとされています。また科学的調査では、7世紀末に再建された法隆寺金堂が世界最古の無垢の建築物とも言われています。

古代から現代まで愛され続けてきた無垢の家。無垢の家は、未来永劫にわたり人々から愛され続けることでしょう。

乾燥と木遣いが無垢材を使うポイント

無垢材

無垢材の良し悪しは乾燥で決まる

無垢材は快適な住まいに欠かせない建築材です。しかし良質な木でできた無垢材でも、十分に乾燥していないと反り返りやねじれ、割れが起こり、住んだ後のトラブルにつながります。そのため、乾燥させるときは素材の含水率をもとに水分を抜き、上質な無垢材を作り上げるのが◎。

十分に乾燥させた無垢材は、収縮や変形が起こりにくいのが特徴。時間の経過とともに固まって強度が高まり、腐朽菌やシロアリの発生を防ぎやすくなります。

日本の住まいづくりを支える天然無垢材

森林で育った原木(丸太)から、使用する大きさに合わせて挽き割ったものが天然無垢材です。木の種類や育った場所、環境により性質が異なるため、建築では性質を見極めて、場所によって適した材料を使うことが求められます。

無垢材の中でも耐久性に優れた素材が檜です。独特の香り、美しい木肌から浴室に使われることが多い檜ですが、シロアリやダニが嫌うヒノキチオールを含んでいるので虫よけにも効果的。そのため、住まいの骨組みである土台や柱にも使用します。まっすぐで耐久性がある、シロアリに強い杉も柱向きの木です。

職人によって見極められる「木遣い」

場所に適した木材を使う住まいづくりの基本を木遣いと言い、昔ながらの大工の技として伝わっています。木の乾燥と収縮の関係を知っていた昔の大工は、住まいづくりに自然乾燥させた無垢材を用い、棟上げの後も数ヶ月間空気にさらして十分に乾燥させていました。

木材の効果や効能を十分に発揮できるよう、職人がきちんと素材を見極めたうえで建築します。木遣いをわかっている大工さんがいてこそ、長年住める無垢の家が建てられるのです。

なぜ人は「無垢の住まい」を求めるのか?

森林浴と同じリラックス効果

無垢材の多くは、目や体に直接触れるフローリングや天井、柱などに使われています。その効果は、手や足で感じる木材の温かさだけではありません。木材には、気分を落ち着かせる「フィトンチッド」という成分があると考えられています。そのため、森林浴と同じリラックス効果が見込めるのです。

加えて木の精油はダニ、カビ、細菌などを増えにくくすることから、アレルギー症状の軽減も期待できます。ヒバや檜の精油成分であるヒノキチオールは、カビ、ブドウ球菌、大腸菌といった細菌類の増殖を抑制する抗菌作用も。さらに、木材が紫外線を吸収するため、過度な紫外線から守ってくれます。

温度差が小さく、身体への負担を軽減

夏は涼しく、冬は暖かい住まいは、快適に過ごすために欠かせない要素です。内装にも木材をふんだんに使うことで、室内の湿度変化が小さくなります。冬場は急な温度変化で血圧や脈拍の変動(ヒートショック)を起こしやすく、最悪の場合、脳卒中や狭心症などを発症する可能性も。木材で温度変化を少なくするのはもちろん、区切りのない広々とした部屋や吹き抜けを作って部屋間の温度差をなくすことで、体に負担をかけにくくします。

高い気密性や耐震性を発揮

伐採の後で十分に乾燥させた無垢材は、建てた後も乾燥しながら固まって強度を増します。中には伐採後のほうが新材より耐久性が高くなる木材も。乾燥することで、気密性や耐震性も高くなります。そのため、乾燥や木遣いを熟知した職人が建てた建築物は、鉄筋やコンクリートを使った建築物よりも耐震性を上げられるのです。

無垢の家と結露の関係

木材の調湿作用が結露を防ぐ

暖かい湿った空気が急に冷えると、空気中の水蒸気が水滴になる結露が起こります。日本は高温多湿の気候から結露ができやすく、窓や壁が水滴でくもってジメジメするケースも多いようです。結露がある場所にはダニやカビが集まりやすく、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす原因になります。

木材には調湿作用があり、湿気を吸って結露を防いでくれるのが特徴。特に無垢材で作られた日本の家屋は、調湿作用が高く結露しにくいつくりです。約1300年前から奈良に現存する無垢材の校倉造り(太い木材を横に重ねていく建築様式)でできた正倉院をみても、木材のもつ優れた調湿作用がわかります。

鉄筋コンクリートと天然無垢材の違い

カビやダニを発生させる結露について、鉄筋コンクリート住宅と天然無垢材の建物を比較してみました。

結露の差

耐震性

木材は「天然のエアコン」

調湿作用に優れた木材。木材は湿気が多くなると水分を吸収しますが、周囲が乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放出する調湿作用をもちます。そのため、結露も防止でき、快適に過ごせるでしょう。コンクリートの約12倍の断熱性があり、周りの気温に影響されにくい木材。夏場はベタつきがなく爽やかで、冬場はほんのりと温かみが感じられます。木材を使った住まいでは除湿をエアコンに頼ることが少なく、省エネにも役立ちます。

合板と無垢材のフローリングの違い

合板フローリングとは

合板フローリングは複数の板を接着剤で張り合わせたフローリングのことです。薄くスライスされたベニヤ板を何枚も張り合わせた一番上に、化粧材や天然木を張り付けて作られています。

表面の板に天然木を使用している場合、無垢材と見分けが付かないものもあるのが特徴です。一般的に無垢材と比べて、自然の風合いは劣っています。一方で合板フローリングは工業用製品のため、見た目に統一感があるのが特徴です。

薄くスライスされたベニヤ板を何枚も張り合わせるために接着剤が使用されているので、シックハウス症候群になる可能性があります。近年は接着剤の改良が進み問題も少なくなりましたが、喘息やアトピーのある方は症状の原因となることがあるかもしれません。

また、無垢材と比べるとメンテナンスに手間がかからず、水拭きできるのがメリットです。半年に1回ほどワックスをかけておくとフローリングを保護でき、汚れが付きにくくなるので頻繁にメンテナンスを行いたくない方に適しています。

無垢材フローリングとは

無垢材は1本の丸太から切り出して1枚の板に加工した木材で、まじりけのないという意味の「無垢」から転じて名前が付けられました。無垢材フローリングの素材の種類は多く、ローズウッドやオークなどの硬い素材からスギやヒノキなどの柔らかい素材まであります。

無垢材フローリングの最大の魅力は、その全てが天然の木から作られていることです。天然素材のためフローリングの足触りが優しくなりますが、選ぶ素材によって固さや柔らかさの違いを楽しめます。合板フローリングのように接着剤などの化学物質を使用していない点も安心できるでしょう。

無垢材フローリングは天然の木を使用しているため、調湿作用を持っています。湿度の高い梅雨の時期には湿気を吸収し、乾燥しやすい冬の季節には湿気を排出するのが特徴です。

無垢材の繊維の間には空気が含まれているので、冬場に足元から伝わる冷気を軽減してくれます。無垢材はコンクリートの2倍の断熱性を持っているので、冬場に過剰に暖房を使う必要もなくなるでしょう。

一見するとメリットの多い無垢材ですが、デメリットや注意点も存在しています。無垢材は天然の木を乾燥させて板に加工したものなので、含水率の多い無垢材を使用するとフローリングの反りや隙間ができてしまうことがあります。

この他にも合板フローリングと違い、1本の木のどの部分を使用したのかによって色合いや木目の出方が異なります。このため、床に張る前に見た目のバランスを確認する仮並べをする必要があるのです。

施工後もこまめな掃除やメンテナンスを必要とするので、愛着を持って定期的にメンテナンスを行う方に適した素材と言えるでしょう。

無垢フローリングのメリット

無垢材のフローリングを採用しているマンションや建売住宅はそれほど多くはありません。しかし、こだわりがある方は無垢フローリングを選ぶ方も増えてきています。あえて無垢材を選ぶことには、どのようなメリットがあるのか。それを見ていきましょう。

本物の肌触りを楽しめる

無垢フローリングの上を歩いたときの木質は、他のフローリングでは味わえないものです。フローリングのデザインが向上しているので、見た目が本物の木のようなフローリングもあります。しかし木の断面がそのまま表面に出ている無垢材の質感には届きません。

無垢材には複数の木が材料として使用されており、切り方や樹種などによって模様が異なってきます。フローリング材の模様は、板目と柾目の2種類です。

板目は丸太を上から見て平行に挽かれています。柾目は丸太の中心に向かって、刃を向けるように挽く方法です。これらの木目模様や肌触りの違いを楽しめるのが、無垢フローリングのメリットとなります。

傷がついても修復しやすい

複合フローリングの場合は、傷が入ってしまうと目立ってしまう傾向があります。表面材と合板の質感が異なるので、表面がはがれてしまうと、修復が難しくなることもあるのです。しかし無垢材であれば表面と中心部も同じ材質なので、傷が目立ちにくくなります。

もし傷が入った場合でも、無垢フローリングを薄く削り塗装しなおすことで修復が可能です。少しの傷であれば味わいとしてそのままにしておくこともできるでしょう。生活しているとどうしても入ってしまう傷でも、修復しやすいのは利点です。

経年変化を楽しめる

本物の木を使用している無垢フローリングであれば、年数が経過するにつれて木目の美しさが増します。通常のフローリングであれば年数が経過すると古くなるというイメージですが、無垢材であれば「経年美」となるのが魅力です。

よいものを長く、大切に使い続けるという価値観に当てはまるのが無垢フローリングの利点の1つ。年月を経て変化していく色やツヤを楽しめるでしょう。一生モノのフローリング材として、経年変化を楽しむとマイホームへの愛着も増します。

温度変化や湿度から守ってくれる

無垢フローリングなど、木を多用した空間には癒しがあります。木材は熱伝達率が低いことから、外部の熱や湿度から守ってくれるのもメリットです。

また、無垢材には無数の導管や細胞があり、空気の層があります。空気中の湿度を吸ったり、乾燥した状態では水分を放出したりする調整機能が特徴です。自然の素晴らしさが家に住む人を守ってくれます。

無垢フローリングのデメリット

メリットが多くある無垢フローリングですが、考えておくべきデメリットも存在します。無垢フローリングが持っている特性や樹木の特徴を理解していないと、後に予期せぬトラブルの元になる可能性があるでしょう。

フローリングに隙間が発生する

無垢フローリングは加工している段階で乾燥させて形状安定を図りますが、年数の経過とともに木材組織が収縮します。無垢フローリングを施工した後に、フローリングの間に隙間が発生するのはそれが原因です。

本物の木を利用しているので、加工段階で安定した木材にしようと務めていても、施工後に隙間が発生してしまう可能性はあります。

さらにフローリングが湿気を含み、その後乾燥していくと木材の中で異常収縮が発生します。その他に日光の直射などによっても同様の現象が発生する可能性が考えられるでしょう。

一般的には微妙な隙間が発生する程度ですが、万が一異常収縮が起きると無垢材が大きく割れてしまうかもしれません。もちろん、施工する段階で無垢フローリングの吸湿効果を考え、フローリングの間に隙間が設けられます。

傷がつきやすい

天然の木を利用しているので、傷がつきやすいというデメリットもあります。杉などの柔らかい木材であれば、物を落としたタイミングなどで傷がついてしまうでしょう。無垢材は削ることで、傷を目立たないようにできます。

しかし、複合フローリングと比較して傷がつきやすいという特性は避けられません。無垢フローリングであれば摩耗によって年輪に沿って凹凸が現れます。これも無垢フローリングの特性で経年変化といえますが、摩耗しやすく傷がつきやすい特性はデメリットに感じる人もいるでしょう。

水分に弱い

無垢フローリングは表面を塗装していても、水に弱いのがデメリットです。無塗装の無垢材を利用しているなら、なおさら水分に弱くなるでしょう。水をこぼしてしまったときに、濡れたままにしておくなら汚れが目立つだけでなく、菌が繁殖する原因となります。

オイルで塗装する、水分がついてしまったときにはすぐに拭き取るなどの対策をしなければいけません。

曲がりが発生してしまう

無垢材の湿気の収縮現象により、曲がりが発生してしまう可能性があります。フローリングを製造する工程で強制乾燥を行いますが、鉄やプラスチックのように均一化するのは難しいです。

樹種や等級また乾燥度合いなどによって、どうしても無垢材の質に誤差は発生します。乾燥技術が向上したり、熟練した大工が無垢材の特性を理解した上で施工すると、曲がりが発生しにくくなるでしょう。

無垢フローリングのお手入れ方法

無垢フローリングは本物の木材を使用して、木のぬくもりを感じることができる建材です。多くのメリットがありますが、定期的にお手入れすることが大切です。デメリットの影響をできるだけ受けないためにも、日頃からメンテナンスすることは欠かせません。

無垢フローリングには以下の3つの仕上げがあります。

表面仕上げにあったお手入れをしなければいけません。さらに詳しく見ていきましょう。

無塗装のお手入れ

日頃のお手入れの方法として乾拭きがあります。乾いた雑巾やモップで埃を取り除くのが定期的に必要なお手入れです。

もし汚れがひどいのであれば、固く絞った雑巾で水拭きします。それでも取り除けない汚れは、道具を使って取り除くとよいでしょう。

オイル塗装のお手入れ

表面の塗装に自然オイルが使われているのであれば、オイル塗装を行います。目安となる頻度は年に1回です。商品によって施工方法は異なりますが、基本的に雑巾がけと同じ要領できれいにお手入れできます。

オイル塗装であれば木の呼吸を妨げないので、無垢材が本来持っている機能を損ないません。自然なツヤや本来の凹凸を感じられます。床の埃などが気になるのであれば、モップなどで取り除きましょう。

傷が入ってしまったところは紙やすりなどで削ってからオイル塗装をするとよいでしょう。

ウレタン塗装のお手入れ

ウレタン系の塗料でコーティングしている無垢フローリングがあります。高級感やツヤがある仕上がりです。

木が持っている凹凸をあまり感じさせない仕上がりで、汚れがつきにくい表面になります。日常のお手入れは掃除機やモップで埃を取るだけでよいでしょう。しかし1年に1回程度の頻度で、ウレタン塗装を行うと表面を保護できます。

ウレタン塗装で仕上げられている無垢フローリングで、紙やすりを使って削ってしまうと表面がくすんでしまいます。塗料によっては紙やすりで削るのではなく、定期的なワックスの塗布が欠かせません。

ウレタン塗装は補修が難しい表面仕上げです。長期的に考えるとメンテナンスが難しいウレタン塗装の無垢フローリングは、同じ住居で何十年と過ごす方にはおすすめできない表面仕上げです。

合板と無垢材のそれぞれに適している部屋

合板に適している部屋

合板フローリングはベニヤ板を張り合わせた素材なので、天然素材のように調湿作用はありませんが温度や湿度の変化に強いのが特徴です。反りがなく伸縮もしないので品質が安定しています。このため合板フローリングは汚れが付きやすいキッチン、湿度が高くなりやすい脱衣所やトイレなど水回りの床材に選ぶのが良いでしょう。

また、リビングの床材であっても床暖房に対応させる場合には、合板フローリングがおすすめです。無垢材フローリングの中にも床暖房対応のものはありますが、床暖房の熱でフローリングが変形してしまう可能性があります。

部屋にピアノを置くために防音や遮音などの付加的な機能を持たせたいという場合にも、フローリングの裏側に防音用の緩衝材を張り付けた合板フローリングが適しているでしょう。

無垢材に適している部屋

無垢材は風合いや肌触りが良く魅力的な素材ですが、汚れや水に弱くキッチンや脱衣所、風呂場などの汚れや湿気の多い場所には適していません。

しかし、天然の丸太から切り出して加工された無垢材は繊維の間に空気を含んでいるので、その断熱性はコンクリートの2倍と言われています。合板フローリーングによくある冬場のヒヤッとした冷えがなく、足元から体温を奪われないので、長時間を過ごすリビングなどの部屋に最適です。

また、柔らかい材質の無垢材を選択していれば、足に伝わる衝撃を吸収してくれるので、裸足で走り回ることの多い子ども部屋にも無垢材のフローリングを使用するのが良いでしょう。

無垢材の価値は住み続けることで生まれる

多くの住まいでは経年劣化が原因で大規模なメンテナンスが必要となることも少なくありません。しかし、無垢材ならばキズやシミなども時間が経つほどに却って味わい深いものとなります。日常の掃除をきちんとしていれば、大掛かりなメンテナンスもいりません。

屋根や外壁、キッチン、トイレなどの設備の寿命など構造的な部分のメンテナンスは、どの建築物でも必要です。だからこそ、内装のメンテナンスの手間がかからず長期的に住めるという意味で無垢の家が選ばれやすいのかもしれません。

無垢の家を建てた方々の感想、声

無垢の家を建てた方々からの感想、声をWeb上から集めてみました。

実際に無垢の家に住んでいる方々の声に多く目を通してみると、その声の大半は「満足している」というもの。ただし一方で、実際に住んでみて分かったデメリットを実感している方もいるようです。

無垢の家に住んでいる方々からの生の声をみてみましょう。

よかったこと

無垢材の落ち着きある風合いや、住み心地の良さを評価する声が多く見られました。

無垢の家は、天然木のやさしさに包まれる空間なので、毎日を豊かな気持ちで過ごせそうです。「子供が壁に付けた傷も、家族にとっての大切な思い出」と語る声もありましたが、気持ちに余裕が生まれたからこその声なのでしょう。

後悔していること

後悔したという声の中で最も多かったのが「傷が付きやすい」というもの。事前に工務店から説明を受けているとは言え、実際に住んでみると、思った以上に傷が付きやすいことに当惑している方もいるようです。

やがて傷はならされて経変変化の魅力の一部へと昇華していくものですが、神経質な方にとっては、ずっと気になり続けるかも知れません。

なぜ無垢にこだわったの?最終的に決めた理由は?

色々な建材がある中で、施主たちは、何を最終的な決め手として無垢材を選んだのでしょうか?施主たちの声をたくさん集めてみました。

こちらでご紹介した声のほかにも、「同居する高齢の両親が喜んでくれそうだったから」「初めから他の素材は考えていなかったから」など、様々な声が見られました。

最も多かった声は、無垢材から感じられる「温もり」。見た目や香りを含め建材材全体から感じられる「温もり」こそ、多くの施主が無垢の家を選んだ最大の理由のようでした。

すべての方にとって無垢の家がベスト、というわけではありません。他の工業建材も含め、幅広い選択肢の中から最終的な建材を選ぶべきです。

ただし、以下のタイプの方は、他の建材にも増して積極的に無垢の家を検討したほうが良いでしょう。

天然木の温もりに魅力を感じる方

上述の通り、無垢の家の最大の魅力は、天然木が表現する「温もり」です。この「温もり」に魅力を感じる方にとっては、無垢の家はとても満足度の高いマイホームになることでしょう。住み続けるほどに味わいの出る経年変化も、無垢の家の大きな魅力です。

逆に、シンプルモダンなどの現代的かつ幾何学的な家に魅力を感じる方には、無垢の家は合っていないと言えるでしょう。

耐久性を重視する方

昨今、どんな建材を使った注文住宅でも「耐久性の高さ」を売りの一つにしています。しかしながら、いかに「耐久性の高さ」を特徴にしている住宅であっても、その平均寿命は30~50年ほど。100年以上の耐久性を持つことを堂々と謳う家は、ほとんど見当たりません。

一方で無垢の家は、古民家などを見ても分かる通り、100年以上持つことが普通とされています。子供はもとより孫の代まで家を大切にしたい方は、無垢の家を積極的に検討してみると良いでしょう。

無垢の家を建てる際に気を付けたい事・注意点

魅力の多い無垢の家ですが、無垢の家だからこそ気を付けておきたい注意点があります。魅力だけに目を向けずに、注意点も十分に考慮した上で無垢の家を検討していきましょう。

傷が付きやすいことを承知しておく

再三説明している通り、無垢材には、他の工業用建材に比べて傷が付きやすいという特徴があります。傷を経年変化の一部として楽しめる方ならば良いのですが、逆に、なるべく傷のないフレッシュな状態を維持したい方は、いったん立ち止まって考えたほうが良いでしょう。

できれば国内産の無垢材を選ぶ

国内ものの無垢材とは異なり、輸入ものの無垢材には殺虫処理が行われています。小さなお子様や高齢者のいる世帯は、安全性を考慮し、なるべく国内産の無垢材を選んだほうが良いでしょう。

耐久性の面で考えても、海外の環境で育った無垢材よりも、国内の環境で育った無垢材のほうが良いとされています。

まとめ

以上、無垢の家の魅力やメリット・デメリット、口コミ、注意点などについて詳しく解説してきました。「無垢の家を建てたくなってきた」という方もいれば、「無垢の家はやめておこうかな」と感じた方もいることでしょう。

そもそも家とは、人生にとってどのような位置づけなのでしょう?恐らく大半の方にとって、家とは「落ち着ける場所」「一番自分らしく過ごせる場所」のはずです。

昨今流行りのスタイリッシュな家も魅力的ですが、家本来の目的を考え、長い目で家づくりを考えていきたいものです。

今まで無垢の家を考えたことがなかった方は、ぜひ一度、最寄りのモデルハウスに赴いてみてください。実際にご自身の体で無垢の家を体感してみれば、きっと家づくりの新たな選択肢が増えることでしょう。

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