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オーク材は、フローリングや家具などによく使われる耐久性・耐水性に優れた木材です。オーク材には複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。どのような種類があるのか、代表的なオーク材をひとつずつ見ていきましょう。
ナラは、主に北海道やロシアを産地とした木です。寒い地域でゆっくり育つため、木目が細かく詰まっていることが特徴。家具や建材、船舶、ウイスキー樽など、幅広く活用されています。
北海道産のミズナラは「ジャパニーズオーク」とも呼ばれ、加工がしやすいことから高い品質を誇ります。昔から英国に輸入され、アンティーク家具の材料となるほどでした。白い木肌で、白檀や伽羅のような良い香りがします。ただし、最近は国産のナラ材は希少となっており、海外産のナラ材も、輸出制限によって希少となっています。
日本で「ヨーロピアンオーク」と呼ばれる木材はヨーロッパ原産のもので、ヨーロッパの中でも特にロシア以西で伐採されたオーク材です。同じオーク材でも、中国やロシア産のものや北米産のものとは強度や見た目が異なります。またタンニンの量が多く、腐りにくい特徴があります。
ヨーロピアンオークは、紀元前の歴史書にも登場する歴史ある木です。非常に長寿であり、今でも樹齢1,500年を超えるヨーロピアンオークが現存するほど。キリスト教では「命の木」や「永遠性のシンボル」として見なされています。ヨーロッパでは古くから、フローリングや家具、ウイスキー樽、エクステリア材などさまざまな用途に用いられてきました。
ホワイトオークは、主にアメリカやカナダなど北米が産地の木です。ずっしりとした重量感と堅さが特徴で、白みがかった色味が日本のミズナラに似ています。木の導管を閉塞させるチロースという組織が発達していることからオークの中でも耐水性に強く、液体を保管するのに適しています。古くからワインやウイスキー、シェリー酒やバーボンの熟成樽に使用されてきました。
ナラの流通量が少なくなってしまったため、品質の近さから代替として使われることが多い樹種です。流通量が多く、比較的手ごろな価格で入手可能。多くの家具でホワイトオークを使用しています。
ホワイトオークと同じく北米で生育するレッドオーク。色が赤みを帯びていることからその名がつけられました。他のオーク材とは異なり木目が目立ち、重厚感があるのが特徴です。ホワイトオークと比較すると比較的柔らかく、適度な硬さのため加工がしやすいです。
衝撃にも強いことから、大きな家具や床などによく使用されます。ただし、乾燥したときの収縮が大きく割れたり曲がったりしやすいため注意が必要です。ホワイトオークと異なりチロースが発達しておらず、液漏れが発生しやすいことから酒樽には不向き。オーク材の中でも安価な部類です。
中国ナラはチャイニーズオークとも呼ばれ、中国やロシア原産の木です。辺材は黄白色、心材は黄褐色から灰褐色で、ホワイトオークより若干木目が優しいことが特徴。材質が硬いため手加工による切削はやや困難で、機械での加工に向いています。
中国ナラは北海道産のミズナラの基本種とされていて、材質はほぼ同じです。ミズナラの保有量は減少していることから、現在市場に流通しているナラ材のほとんどが中国ナラとも言われています。材木としては、欧米産のオークはそのまま「オーク」、中国ナラやミズナラは「ナラ」と言い分ける場合もあります。
オーク材の魅力には丈夫な硬さに加え、美しい木目や色、経年変化で深みを増すことなどが挙げられます。オーク材は世界中で200種類以上存在していて、白・ベージュ・レッドブラウンなど種類によって色合いが異なります。経年変化によって元の色から徐々に濃くなっていくのを楽しめるでしょう。
また、塗装やメンテナンスによっても変化の度合いが変わります。仕上げ塗装にはオイル塗装とウレタン塗装があり、オイル塗装で仕上げた場合オイルの酸化によって濃い色に変化しやすいです。一方、ウレタン塗装は紫外線によって黄色っぽく変化しやすい特徴があります。
オーク材は塗装が馴染みやすいため、着色して使用するケースも増えてきています。ライトグレーやブラックなど、木の温もりを残しつつもインテリアに馴染みやすい色へ変更可能です。塗装による変化を楽しみたいという方にもおすすめです。
オーク材をフローリングに用いる場合、無垢フローリング以外にもいくつかの選択肢があります。複合フローリングと言われるもので、その中でも挽板複合フローリングや突板複合フローリングといった種類が存在します。
それぞれ特徴や価格が異なるため、それぞれの特徴を踏まえて条件に合うものを選ぶようにしましょう。
無垢フローリングは、正式には単層フローリングと言います。無垢フローリングはオーク材に限らずさまざまな樹種のものが存在。無垢の木材を加工して製造するため、グレーディングや規格によって価格差が大きいです。
オーク材特有の木目の美しさが味わえますが、環境の温度や湿度変化に伴って膨張や収縮を繰り返す傾向があります。
表層に無垢の木材と、基材となる合板を貼り合わせたタイプのフローリング材です。挽板の意味は、無垢材を薄くのこぎりで挽くという言葉に由来しています。
薄表層の無垢材は2~3mm程度ですが、質感は無垢材のものとほとんど変わりません。無垢材と比較すると乾燥により収縮が少ないため、床暖房などにも対応可能です。
表層に0.2~0.5mm程度の薄くスライスしたオーク材を張り合わせた突板を使用したフローリング材です。基材には合板が使用されていて、表層面を保護するためにウレタン樹脂による塗装が施されています。
大手建材メーカーから販売されているものが多く、施工性に優れていて比較的安価であることが特徴です。