自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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自然素材の家の建材というと、日本ではヒノキやスギがポピュラーですが、内装、特にフローリング床材としてはパイン材、すなわちマツがよく使われています。地松など、高級な素材もありますがここではパイン材を中心に実際の事例を交えて価格帯を見ていきましょう。
柔らかく温かな雰囲気のパイン材はカントリー調の家を作るには持ってこいです。無垢パイン材を床フローリングだけでなく建具やキッチンにまで用いることでオーナーが理想としたナチュラルで明るい住空間を実現しました。家族がくつろぐLDKは開放的な造りですが、機能性に優れた断熱材を使用しており、冷暖房費は意外とかかりません。
ログハウス風の外観を希望したオーナーは、一方でログハウス過ぎない、すなわち暮らしやすい住まいであることも重視。木材はすべて輸入材で、特にLDKは床と天井を無垢のパイン材にしたのを始め、アクセントウォールにアカシア、梁に古材の丸太を用いるなど、自然観に溢れています。パイン材の床は温かみがあり、冬でも素足で過ごせる快適さです。他にもキッチンや2階の手すり、扉や収納棚など無垢のパイン材がいたる所に用いられています。
地松と呼ばれる国産のアカマツやクロマツならいざ知らず、一般的にパイン材と呼ばれる欧州アカマツなどの輸入マツを使った家であれば、今のところ他の自然材と比べてもそれほど値が張ることはありません。床材では1m2 15,000円からあり、35坪の住まいなら最低2,000万円程度からパイン材を使った家を建てることが可能です。
施工事例でも分かるように、パイン材は柔らかいので加工がしやすく、触り心地が良いことから床材や建具に用いられることが非常に多い素材です。自然材ならではの風合いと温かみやその安全性で選択する人も多く、特にパイン材のフローリングは年月を経ても合板のように浮き上がったり表面が剥がれたりということがなく、むしろ艶が出て味わい深さを増していきます。ただ同時に、年数を経ると飴色へと変化していくので、経年変化を気に入って施工しているならまだしも、パインの明るい色が気に入っているなら後々「こんなはずでは…」となるかもしれません。
自然材、特に無垢材はどうしても高価というイメージがありますが、パイン材は無垢材の中では流通量が多く、意外とリーズナブルな品種です。10年後、20年後の我が家を思い浮かべ、予算と相談しながらパイン材を取り入れてみてはいかがでしょう。
2021年2月頃から住宅業界では「ウッドショック」が発生しており、パイン材をはじめとする輸入材の高騰が起きています。ウッドショックの原因にはいくつか理由があり、そのうちの1つが北米で住宅需要が急増したことです。集合住宅に住むよりも一戸建てを建てる人が増えたため、パイン材などの輸入量が減少し、木材の価格が高騰したと考えられています。
木材価格の推移傾向は、短期的には住宅需要の鎮静化によってある程度低下すると考えられています。中長期的な目で見ると、SDGsの観点やライフスタイルの変化により、世界の木材需要は今度も高水準をキープする見込みです。
供給面においては火災や虫害などの不安があり、需要と供給のバランスが崩れやすいでしょう。そのため、これまでと比較して木材価格は高い水準で変移する見通しです。