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杉の家

ここでは、住宅建材としての杉の特徴や魅力、杉の家のメリットやデメリットなどを網羅的に解説しています。

温もりと落ち着きのある建材として、近年、改めて見直されつつある杉。一度でも杉の家のモデルハウスを訪問したことがある方ならば、きっと、その深い魅力に引き込まれたことでしょう。杉の家の魅力に迫ります。

杉の家って、どんな家?

杉の家とは、文字通り、杉を主要な建材として使っている住宅のこと。温もりのある風合い、手触り感の良さ、天然木に包まれる安心感、リラックス効果のある香りなどを理由に、近年、杉の家は改めて見直されています。

杉は日本の固有種。古くは法隆寺(奈良)や、千利休の茶室にも利用されてきた、日本人にとってなじみの深い建材です。日本の精神文化に根付いた建材だからこそ、世代を問わず、杉は広く受け入れられているのでしょう。

杉の家の施工事例1
杉の家の施工事例2
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杉の家の施工事例6
杉の家の施工事例7
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杉っていったいどんな素材?

日本の数ある樹木の中でも、美しさ・軽さ・加工しやすさの3点を満たしているのが杉材です。柔らかさや湿気への強さなどの特徴があり、古くから建材として利用されてきました。

空気を多く含み保温や断熱に優れている杉は、床や壁などに使うことで暖かさを維持するのに役立ちます。湿気を吸収するため肌触りが良く、夏でもサラッとした心地よい感触は家を建てる人から好評。耐水性がありカビや腐朽にも強く、長持ちするのも魅力といえるでしょう。

また、柔らかさも振動や衝撃の吸収に一役買っています。傷やへこみはできやすいものの、加工しやすいため、表面を薄く削って手軽にリカバリーできるのが魅力です。

メリット・デメリット

杉の家のメリット

杉材の大きなメリットは、その高い調湿作用や断熱性。しかし、それだけではありません。杉材には、ほかにも多くのメリットがあります。

建材としての杉の主なメリットを見てみましょう。

古くから日本建築の代表的な建材として使用されてきた杉。現代においても、なお建材としての杉が人気の理由は、日本人が杉に対して多くのメリットを感じていたからにほかなりません。

デメリット

建材としての杉の主なデメリットは、傷やシミが付きやすいこと。これらの点においては、杉よりも優れた建材があることは確かでしょう。

建材としての杉のデメリットを見てみます。

特に、隙間のできやすさには注意したいところ。雨季に杉を使った家を建てると、乾季に杉材が渇いて隙間が生まれてしまうことがあります。設計士や大工さんの腕の見せどころでしょう。

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メンテナンス

基本的に、杉はあまりメンテナンスの要らない建材。そうとは言え、放置しっぱなしの場合と、適度なメンテナンスを続けた場合とでは、経年等の影響による差が出てくることは否めません。杉を、長く美しい状態で保つためには、ある程度のセルフメンテナンスを行ったほうが良いでしょう。

セルフメンテナンスとは言っても、さほど難しいものではありません。掃除機でホコリを除去したり、固くしぼった雑巾で建材を拭いたりなど、杉以外の建材の手入れとほぼ同じです。杉は水を含みやすい建材なので、水拭きをする際には、雑巾の水を十分に絞ってください。

ほかにも、食べ物をこぼしたときには中性洗剤を使って拭き取ったり、凹みが生じた場合には、水分を含ませた布の上からアイロンをかけたりなど、いくつかの応急処置の方法を覚えておくと良いでしょう。

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価格帯

杉材は高い、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

確かに、杉材の中には、高級ブランドとして知られるものもあります。それら高級ブランドの杉は、決して安いとは言えません。しかしながら、ブランド名を外した杉の中にも、高級ブランドとほぼ同質の杉材は多くあります。

工務店に相談すれば、良質にしてリーズナブルな杉を、快く提案してくれることでしょう。たとえ無垢杉であったとしても、驚くほどリーズナブルな価格で購入できることがあります。良質でリーズナブルな杉材をメインに使いつつ、家のポイントとはならない部分に、他のリーズナブルな建材を混ぜ合わせれば、さらに安く杉の家を作ることができるでしょう。

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石田工務店

石田工務店キャプチャ

私たち石田工務店は、檜を中心とする国産無垢材を取り入れた家づくりを得意としています。ここ数年、自然素材の家の人気が高まっていることを受け、住宅を検討している方が正しい情報をもとに判断できるように、サイトを通して情報提供をしています。家づくりに関するご相談は、お気軽にお問合せください。

日本人になじみの深い杉の木の特徴

杉材

日本で古くから重宝されている杉について

日本は世界で2番目に森林率が高い国。数ある樹木の中でも「見た目の美しさ・軽さ・加工のしやすさ」などの点から建材として重宝されているのが杉の木です。杉の木ならではの特徴を解説していきます。

軟らかさ

木は、柔らかさをもつ針葉樹(通称・軟木)と堅さをもつ広葉樹(通称・堅木)の2種類に大きく分けられます。杉の木は軟らかさをもつ針葉樹。床材に使用すると足の裏に優しく馴染み、振動や衝撃を緩和してくれます。ちなみに、杉の木の比重は広葉樹の半分ほど。体積が少ないぶん軽くて加工しやすく、幅広い用途に使用できるのも魅力です。

温かさ

杉の木は比重が少ないぶん空気を多く含んでおり、保温性や断熱性に優れています。広葉樹の木材を使ったフローリングは冬場になると堅く冷たいですが、杉の木を使ったフローリングは人肌の温もりを維持してくれるでしょう。日光を取り入れたり、熱源をうまく利用したりすれば、杉のフローリングは室内をずっと温かく保ってくれます。また、窓のサッシをアルミから杉に変えると熱伝導率が高まり、結露が現れにくくなるのも特徴です。

湿気に対する強さ

空気を多く含む杉は、室内にこもった湿気を吸収してくれます。また、杉は樹脂が多いため耐水性に優れており、カビや腐朽にも強いです。杉の家なら湿気の多い梅雨時期でも快適に過ごせるでしょう。

天然の杉材は、施工から1年ほどで木材の含水率が15%前後になります。このように含水率が安定すると、室内の湿度が高いときは湿度を吸収し、乾いているときは放湿するようになります。そのため、杉材をたっぷり使った家は、1年を通して快適な室内環境を保てるのです。

木目の美しさ

杉は基本的に積雪の影響を受けにくい場所に生え、天高く真っすぐに成長する樹木です。そのため、木目は直線的で、節が少ない特徴があります。建材として並べたとき、均一でとても美しいのが特徴です。直線的な間取りの和室と相性が良い傾向があります。また、年月を重ねると飴色に変化して、その家ならではの風合いが出てくるのも杉ならではの魅力です。

強度について

木材は鉄よりも高い強度を持つことが分かっています。杉材の場合、圧縮では5倍・引っ張りでは4倍もの強度があります。また杉は自重が軽いので、地震の際も伝わる振動エネルギーが少なく、壊れにくいのです。法隆寺のように伝統的な方法で木材をつなげていれば、家は何十年先も長持ちするでしょう。

杉には柔らかく壊れにくい性質がありますが、自然乾燥させるとたまに表面割れが生じます。吸湿性のある杉は乾燥しにくいため、特にひび割れができやすい木材です。

木材が割れてしまうと「家が壊れるのではないか…」と不安になるかもしれませんが、通常はひび割れが原因で建物が傾くようなことはありません。宮崎県工業試験場が行なった実験によると、むしろ、ひび割れを生じやすい木材の曲げに対する強さは、そうでないものよりも高いという結果が出ているほど。

なぜなら、木材は乾燥するにつれて強度が高くなるからです。しっかり乾燥させると、生木の時と比べて15~20%ほど強度が上がるといわれています。

他の家と比べて何がいいのか?違うのか

杉よりも高級な建材、たとえばヒノキと杉とを比べたとき、中には「杉のほうが良い」と言う人もいます。

建材の好みは人それぞれですが、「杉のほうが良い」と言う人の多くは、その温かみのある素材感に惹かれているようです。

ヒノキの場合、基本的に素材の色は単色です。その一方で杉は、色の濃い部分や薄い部分があったりなど、まさに自然・天然を肌で感じさせる色合いが特徴。そのランダムな色の雰囲気こそ杉ならではの魅力、と感じる方がいても不思議ではありません。

また、ヒノキと杉、それぞれで出来た枡に日本酒を注ぎ、一口ほど味わってみてください。杉のほうが、より強い自然の木の香りがすることが分かるでしょう。

この杉の香りには鎮静作用があると言われています。家族が安心して、また落ち着いて過ごすことができる「香り」の力を、杉は長く放ち続けます。

国産杉と外国産杉の違い

一般に、国内で植林された杉に比べると、海外で植林された杉のほうが、強度は弱いとされています。しかし、それ以上に注意したい違いがあります。それが、人体への影響です。

数年前から、輸入木材に対する消毒が義務付けられました。木材の中に生息している害虫などが、日本の生態系の中で繁殖しないことを目的としています。

消毒と言えば聞こえが良いのですが、言い方を変えれば殺虫です。

殺虫処理が行われた杉が建材として使われた場合、人体への影響がゼロとは言えない、と語る専門家もいます。

杉の家の歴史とは?

今でこそアメリカや中国などにも分布している杉ですが、もともと杉は日本固有種。だからこそ杉には、日本では古くから建材として利用されてきた歴史があります。たとえば、世界最古の木造建築物として知られる法隆寺(奈良)は、その主要な木材として杉が使われています。

第二次世界大戦後になると、政府の政策を背景に、成長の早い杉の大量植林が全国で行われました。あまりにも大量に杉が植えられたため、やがて供給過多となり杉の市場価格が下落。その結果、良くも悪くも、近年は良質の杉材がリーズナブルな価格で手に入るようになりました。

杉花粉症でも杉の家に住んで大丈夫?

杉花粉のアレルギーを持っていると、気になるのは「杉の家に住んでも大丈夫?」という点ではないでしょうか。

花粉に反応するアレルギーの場合、杉材の家に住むのは問題ないでしょう。杉材には花粉をため込んでおく機能がないからです。ただし、無垢の杉がまったくアレルギーを起こさないというわけではないので、気になる方は病院で確認しておきましょう。もしも花粉だけに反応するのであれば、杉の家で花粉症がひどくなることはありません。

実際にどんなところに杉材は使われているのか

杉の魅力を活かせるのは肌が直接触れるところ

杉の木は、軟らかさと保温性の高さが魅力です。その特性から、フローリングやテーブル、戸や軒、インテリアなど、直接肌が触れる場所に多く用いられます。また、杉は軽くて加工しやすいため、オリジナル家具の素材としても役立つ優れものです。

また、小さなお子様がいらっしゃる世帯の建材にも最適。杉は衝撃を吸収しやすいため、お子様を含め、高齢者やペットなど、家族全員にやさしい建材と言うことができるでしょう。

木目を活かす浮づくりの杉は床や天井板に

表面を柔らかいブラシで優しく磨くと美しい木目が浮かび上がる杉。この加工を「浮づくり」と言い、手触りの良さや木目の表情が見る者を楽しませます。また、浮き上がって木目の陰影が際立つため、傷が目立ちにくいという利点も。浮づくりの杉が使われるのは傷がつきやすい床材、もしくはふと見上げたときに木目の表情を楽しめる天井板です。

長く家族が住む家である以上、機能性の高さや外観のデザイン性も大事ながら、屋内の見た目の良さもまた、同じ程度に大事な要素。忙しい仕事から帰宅したお父様、走り回って疲れて帰宅したお子様など、家族全員をやさしく包み込んでくれる見た目の良さが杉の魅力の一つです。

焼いた杉は外観を惹き立てるために使用

外観に用いられるのは焼杉です。表面を炭化させた杉は耐久性が高く、腐敗やシロアリなどの被害も防げます。また、デザインのアクセントとして外観に杉の木を取り入れる人も多いようです。スタイリッシュで洗練された家の戸や窓枠、軒などに杉をプラスすることで、和モダンな家に仕上がります。

近年、日本人の美意識が変化しつつあります。西洋に右習え、という従来の美意識ではなく、日本古来の美しさの中に高いデザイン性を感じている人も多いよう。和の風合いある外観こそ流行の最先端、という逆説的な発想が拡大しています。

杉の木の万能さを活かした住宅デザイン

杉はさまざまな素材と相性が良い木材です。畳と組み合わせれば古き良き和の風格が増し、真白な壁と組み合わせればお洒落なアメリカンカジュアル住宅のできあがり。ステンレスやコンクリートと組み合わせれば、無骨さとビンテージ感が漂う空間になり、革張りのソファやデザイン家具を合わせれば重厚感漂うモダンな家が実現します。

ほかにも、あらゆる場所に杉材を使っている風景を、ぜひイメージしてみてください。たとえば、ビルトインガレージの内壁に杉を使用している絵。決して違和感がなく、むしろお洒落な印象になるのではないでしょうか?杉がマッチしない場所など、ほとんどありません。

代表的な地域材を紹介

産地の気候によって変わる杉の特性

秋田杉(あきたすぎ)

秋田杉には2種類あります。天然秋田杉と呼ばれる樹木は、日本の天然三大美林のひとつ。秋田県米代川流域に自生しており、平均樹齢は200~250年です。もうひとつは、天然秋田杉の種子を人工栽培した秋田杉。現在は後者のほうが出回っています。シンメトリーな年輪と淡い紅色が美しく、主に内装材として使われています。

なお天然秋田杉は、他の種類の杉に比べて成長が緩やか。必然的に年輪の幅が狭くなることから、建材としての強度が高くなります。そのため、家の中心部(柱など)に使用されることも多いようです。

天竜杉(てんりゅうすぎ)

日本の人工三大美林のひとつ。静岡県浜松市天竜区の山林地域で生まれた杉です。この地域は雪害が少ないため、真っすぐで節の少ない杉が育ちます。真っすぐで長いその特徴を活かし、継ぎ目のないフローリングやパネリングなどの用途には、非常に適していると言われています。

また、赤身を帯びている木の中心部は強度が高く、柱やへりなど住宅の支えとなる部分に用いられることが多いです。また、全体的に油分が多いため、磨いたり削ったりするとツヤが出ます。

北山杉(きたやますぎ)

京都の北区にある北山林業地帯で育った杉です。北区は積雪が多く、本来なら杉を育てにくい地域ですが、ひとつの杉株から数十本以上の幹を育てる独特の育林方法(台杉仕立て)を用いて積雪に負けない逞しい北山杉を生んでいます。皮をむいた丸太を磨くと表面は滑らかになり、美しい光沢が生まれるのが特徴。非常に高級な杉材であることから、家全体の基本素材として使われることは、ほとんどない模様です。現代、多く見られる北山杉の用途としては、床柱(とこばしら)などが挙げられます。

古く室町時代などには、茶室や書院の柱などに利用されていたとのこと。千利休が自身の茶室に使用していた建材は、北山杉でした。

飫肥杉(おびすぎ)

宮崎県の日南市付近で栽培されている杉です。江戸時代、飫肥藩の植林活動によって広まったことから、飫肥杉と呼ばれています。油分が多く吸水性が低いため、昔は船の素材として重宝されていました。美しさは三大美林に敵わないものの、実用性では三大美林に引けを取りません。現在は、柱や床などの実用性を重視した部分に広く利用されています。シロアリに強いという特性もまた、飫肥杉の実用面における評価を後押ししているようです。

吉野杉(よしのすぎ)

日本の人工三大美林のひとつ。奈良県の中心にある日本最古の人工林地帯(吉野川上流)で育った杉です。節が少なく、淡い紅色をしています。年輪の幅が狭くて均一なため、杉の中では比較的強度が高いほうだと言えるでしょう。その強度の高さは、国産割り箸の9割を占めているのが吉野杉、という点からもうかがえます。香りの良さもまた、吉野杉が割り箸に使われる理由の一つのようです。

また、加工もしやすく、床柱や家具、インテリアなど幅広い用途で使用されています。ただし乾燥すると歪やゆがみ、ひびなどが生じやすいため、湿度が低い地域の家材には不向きです。

希少価値が高いのは吉野杉の赤柾(あかまさ)

赤柾とは樹齢約200年の吉野杉から切り出される貴重な部分。年輪が赤みを帯びているため赤柾と呼ばれています。赤柾として認められるのは、節がない真っすぐ通った木目の部分のみ。そのため、太い年輪でも赤柾が採れる量はほんのわずかです。また、年輪の赤みが濃いほど希少価値が上がります。

吉野杉の赤柾と相性が良いのはどんな家?

吉野杉の赤柾は、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた高級木材を使用したい人におすすめです。吉野杉の赤柾は真っすぐに成長していて節や歪みがほとんどないため、寸法・設計通りに加工しやすい利点もあります。
ざっくりと言うならば、不均一な節や木目の表情を楽しめる無垢材は初心者向け。吉野杉の赤柾は、何百年もの間手塩をかけて育てられ、芸術品のように繊細かつ美しい木目と強度をもっているため、質の良い木を知るツウな大人向けです。

樹齢1000年を超える?油分と精油成分を多く含む屋久杉

秋田杉や天竜杉、吉野杉などの代表的な木材以外にも、樹齢が長く群体をつくっているのが屋久杉です。鹿児島県の屋久島に自生し、油分と精油成分を多く含んでいるのが特徴。

しかし、栄養が少ない場所に生えるため大きくなりにくく、500年を経ても他の杉の1/3以下の大きさにしかなりません。成長が遅いこともあって、平均寿命が500年ほどの杉には珍しい2000年超えの木もあります。

屋久杉がもたらす効果とは

屋久杉は他の地域に生える杉よりも油分が多く、耐久性に優れています。その強度は90ton/cm2と平均値の約1.3倍(平均値は70~80 ton/cm2)。そのため、頑丈さが求められるデッキボードや床材として最適。長持ちする家にはもってこいの建材といえるでしょう。色味も白木より重厚感があります。

また、高温で乾燥させても色や香りがあまり落ちないのもポイント。屋久杉は他の杉と同じように精油成分(α-セドロール)が含まれていて、リラックスや防虫などさまざまな働きをもたらしてくれます。処理後も香りが残ることで、家の施工後も効果が続くのが魅力です。

実は違う?屋久杉と屋久島地杉

屋久島にある杉は全て屋久杉だと思われがちですが、実は違います。樹齢千年以上の杉が「屋久杉」、それ以下のものは全て「小杉」。屋久島の生態系を残すために、屋久島由来の杉で植林を進めた30~60年ほどの植林杉が「屋久島地杉」です。種類は同じものですが、千年以上のものだけが屋久杉と呼ばれます。

なぜ屋久杉はマイナーなのか

屋久杉を工務店やハウスメーカーなどで見る機会はほとんどありません。その理由は、板や芯材などの製品ではなく、丸太やチップ用材として搬出されているためです。樹齢の若い屋久島地杉はそこまで値が張りません。そのため、ボードや床材として加工されることが少ないようです。

近年では屋久島地杉を広めようと、次世代の地域材ブランドを構築する動きが促進。課題を乗り越え、製品化プロジェクトが実現しました。

杉の家を建てた方々の感想、声

オーナーの声

よかったこと

杉材で建てられた家を一度でも見たことがある方なら、恐らく、その温もりのある素材感を十分に体感したことでしょう。

実際、杉の家に肯定的な口コミを寄せている方の多くは、杉材の温もりや落ち着き、安定感を高く評価しています。「家に帰って来ると心から落ち着く」という男性会社員からの口コミがありましたが、その一言こそ、まさに杉材の最大の魅力を語っているのではないでしょうか?

マンションなどとは異なり、一戸建て住宅は、何十年も住む前提で購入するもの。メンテナンスを重ねながら、二世代、三世代と引き継ぐ世帯もあることもあることでしょう。長く住み続ける家を追求した結果、杉の持つ「温もり、落ち着き」を選んだ方が多いようです。

後悔していること

一部の高価な樹種を除いて、杉はやわらかい素材です。だからこそ良い、という人もいる一方で、中には「簡単に傷が付いてしまう」と後悔している人もいる様子。「ドライバーを1本落としたら床が凹みました」という口コミも見られました。

やわらかいがゆえに、肌触りの良い杉。逆に、やわらかいがゆえに、傷が付きやすい杉。そのやわらかさを、メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは、口コミを見る限り賛否が分かれています。

ただし、口コミの中には「傷が付いても凹みが生じても、木目が濃いので目立たない」という声も散見されました。よほど傷に神経質な方には不向きの建材かも知れませんが、傷も含めて素材の経年変化を楽しめる方ならば、きっと、杉を選んだことに後悔はしないでしょう。

なぜ杉にこだわったの?最終的に決めた理由は? 

一生に何度とない家づくり。安易な気持ちで工務店に投げっぱなし、という方は一人もいないでしょう。

相談し、悩み、家族で話し合い、その結果、なぜ多くの施主たちは杉材を選んだのでしょうか。施主たちの声をたくさん集めてみました。

以上のように、さまざまな理由で杉が選ばれているようです。さまざまな声の中でも特に多かったのが、繰り返しになりますが、やはり杉の温もり。人工的な温もりではなく、自然の温もりが感じられることが、多くの方が杉を選んだ最大の理由のようでした。

杉の家を建てる際に気を付けたい事・注意点

ここまで、杉の家の魅力を中心に説明してきました。しかし、実際に杉の家を検討する場合には、改めて以下の点に注意しておく必要があります。

魅力ばかりに目を向けるのではなく注意点にも目を向け、バランスの良い視点で杉材を検討してみましょう。

傷が付きやすいことを了承しておく

上述のとおり、杉は傷が付きやすい建材です。木目に隠れて目立たちにくいとは言われていますが、中には、目立たない傷でも気になる方がいるかも知れません。

傷に神経質な方は、杉を検討する際、しっかりと工務店と相談してください。

工務店によって値段が違う

同じ杉材を使っていても、工務店や材木店によって値段が違います。たとえわずかな単価の違いであったとしても、家全体に杉材を使用した場合、大きな金額の差になることがあるので注意してください。

複数の工務店に相談するなどし、信頼できる業者にお願いするようにしましょう。

国内産の杉を選んだほうが良い

上述のとおり、海外産の杉は殺虫処理が施されています。大半の方には影響のない程度ですが、小さなお子様や高齢者、ペットなどと同居する家庭においては、国内産の杉を購入したほうが無難です。

まとめ

以上、杉を使った家の魅力や口コミ、注意点などを網羅的にご紹介しました。

これを読んで「杉の家を建てたくなった」という方もいれば、「杉の家はやめておこう」と思った方もいることでしょう。

家づくりは、家族の好みやライフスタイルを前提に考えるべきもの。「杉の家はやめておこう」と思う方がいても、もちろん不思議ではありません。

ただし、どんな世帯であれ共通して大事にしていることは、家が持つ温もりや落ち着きです。どんな建材に対し、温もりや落ち着きを感じるかは人それぞれですが、少なくとも杉材は候補の一つとして検討しておくべきでしょう。

まだ杉材の家を体感したことがない方は、メーカーはどこでも構わないので、ぜひモデルハウスを見学してみてください。杉を見る目が、きっと変わるはずです。

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