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ウォールナットはクルミ科の落葉広葉樹で、チークやマホガニーと並んで世界三大銘木のひとつとして知られています。現在ウォールナット材として流通しているものは、ブラックウォールナットやアメリカンウォールナットと呼ばれる北米産のもの。明るくナチュラルな印象のクルミ材の色合いとは異なり、深みのある黒っぽいブラウン色が特徴です。
ウォールナットは、古くから貴族の調度品や高級家具材、大聖堂のような建築などに幅広く使用されてきました。現在でもウォールナット材でできたアンティーク家具は、高級品として扱われています。一般的な木材に比べると価格は高いですが、気品や重厚感を感じられ、品質にも優れていることから人気を誇る木材です。
ウォールナットは、日本語に訳すと「クルミ」です。しかし、家具や建築に用いられる木材としての「ウォールナット」は「クルミ」は明確に分けられる別の木材となります。
木材業界や建築業界でウォールナットといえばブラックウォールナット材のことであり、クルミと言われるのは日本や中国、ロシア産のクルミ材です。
ウォールナットは、加工性や接着性に優れていて加工がしやすい特徴からテーブルや椅子などのインテリア家具などに使われるだけでなく、建築材などにも使われることがあります。
フローリングとして人気があり、深いブラウンのキレイな木目が特徴的。ウォールナットの一枚板でできたフローリングにすることで、より木の温もりを感じることができるでしょう。ただし色の濃淡が強いため、予想以上に暗く感じることも。壁や天井に明るい色を用いることで部屋に広がりを感じることができます。
ウォールナットは硬くて丈夫という特徴を持つ広葉樹で、耐久性に優れています。例えば床材とした場合でも、物を落としたり子どもやペットが床をひっかいたりしてしまっても大きな傷やへこみができることはありません。衝撃にも強く、ライフル銃などの銃床にも使われているほどです。木材として価格は高いですが、長期的に見るとメンテナンスにかかるコストを減らすことができるでしょう。
また、無垢床は梅雨など湿度の高い時期には膨張して、空気が乾燥する冬に収縮するという特徴があります。そのような特徴から、中には無垢材フローリングの変形を懸念する方も。しかしウォールナットは、他の無垢材と比較しても変形しにくい樹木です。無垢材フローリングの歪みなどが気になる方に向いています。
触り心地が良いこともメリットのひとつ。ウォールナットは広葉樹で硬さがあるため、表面がツルツルしています。湿度の高い夏に裸足で歩いてもべたつくことがなく、快適に過ごすことができるでしょう。人によって好みは異なりますが、硬くてツルツルした床が好みという方におすすめです。オイル仕上げをするとよりツルツルになりますが、滑りやすくもなるため注意が必要です。
ウォールナットには、価格が高いというデメリットがあります。ウォールナットは成長がとてもゆっくりで建材として使用できるまで時間がかかるため量産できません。さらに1本から採伐できる量が限られていることもあり、価格が高くなってしまうのです。
ウォールナットは経年変化によって色が退色していく木材で、最初はダークブラウンですが、年月を経るごとに色が褪せて明るくなっていく傾向があります。色味がどのように経年変化するかを理解した上で使いましょう。
また、重厚感のあるダークブラウンが魅力のウォールナットですが、色が濃い分ホコリやゴミなどが目立ちます。神経質な方はちょっとした汚れが気になってしまうかもしれません。
高級木材として知られるウォールナットの価格相場は、1平方メートルあたり2万円前後です。ただし、例えばダイニングテーブルに使用するような大型サイズの一枚板ともなると、厚みも確保する必要があるため7~10万円ほどになることも。一気に価格が跳ね上がることがあるため注意しましょう。
ただしウォールナットの中でもサイズや形状が異なる木材をつなぎ合わせ加工した集成材は、無垢材とは異なり比較的安価で入手しやすくなっています。
ウォールナット材の日常なお手入れ方法としては、乾拭きや固く絞った布などでほこりや汚れを落とすようにしましょう。このとき表面に水分が残っているとシミの原因になってしまうため、水分が残らないよう注意が必要です。
また、日頃から熱いものを直接置かないことや水分を長時間放置しないことなど気を付けるようにしましょう。アルコールでの除菌は変色や劣化の原因となるため避けた方が無難です。オイル仕上げの場合は定期的なオイル塗布によるメンテナンスを行うことで、乾燥や割れなどを防ぐことができます。
ウォールナットは加工性が高いため、家具に使用されることが多いです。適度な硬さがあり、乾燥後の狂いが少ないことから自在に造形することが可能です。高い精度が求められるイスや、キャビネット、シェルフなどの棚類などをはじめとしたさまざまな家具に使われています。
フローリングに使用されることも多く、フローリングだけでなくドアや壁面収納、ダイニングテーブルなどをウォールナットで統一すれば高級感を感じられるオシャレな家になるでしょう。整った木目が美しく、重厚感ある落ち着いた空間を生み出してくれます。
ウォールナットの人気は高く、需要に対して供給スピードが追いついていない傾向があります。希少価値が年々高まっていることからさらに値段が高騰していく可能性があり、良い木材を手軽な価格で使用したいと考えている方にはおすすめできません。ウォールナットの家を建てることは、思っている以上にコストがかかる可能性があると頭に入れておきましょう。
またウォールナットは経年変化によって色褪せ、明るい色になります。ウォールナット材の色味に惹かれている方は、色味が年々変化していく点を視野に入れておかなくてはいけません。日の当たる場所ほど退色のスピードが早くなるため、室内をウォールナットで統一すると日当たりの良い箇所のみ色味が違うといった事態が起こることも。ブラックウォールナット特有の色が好みの方は、定期的なメンテナンスが必要です。