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欅(けやき)の家

ブナや桜とともに日本を代表する広葉樹のひとつ欅(けやき)。全国(北海道は西南部のみ)に分布し、通常は樹高20~25mで直径は2m程ですが、大きな木では樹高40m以上、直径5mにもなるそうです。樹形が美しく、公園や街の街路樹、神社や住宅街にも多く見かけることのある欅(けやき)について、ご紹介します。

欅(けやき)っていったいどんな素材?

日本を代表する木ではありますが、実は朝鮮半島や中国にも自生しています。特に関東地方の土質(関東ローム層)に馴染み、武蔵野の風物詩となっている
ものの宮城県や福島県の木でもあり、関東近郊に立派なケヤキが多いのは、徳川幕府が推奨策によるものだと言われています。

建築材としての欅(けやき)は、木目が美しく、磨くことで光沢を生じます。堅くて摩耗にも強いので家具や建具等の指物に使われ、日本家屋の建築用材としても古くから多用されてきましたが、現在は高価となり、なかなか庶民の住宅には使えなくなっているようです。

また欅(けやき)は、耐用年数が800~1000年と言われ、神社仏閣などを建築するさいの柱として使われることも多く、中でも京都・東山の清水寺の舞台が有名で、その面積は190㎡、畳にすると100畳の広さになります。これを舞台下で支えているのが樹齢300年以上の78本の欅(けやき)の柱。切り出されてから直径約2.3m・16角に加工され、釘を一本も使わずに舞台を支えています。431

また、木目が美しく観賞価値が高い他、堅い材質の木材の代表格として戦国時代以降の城や城門にも使われています。例えば、江戸城の残存物として重要文化財に指定されている旧江戸城田安門や旧江戸城清水門です。この田安門は現存する旧江戸城の遺構のうち最古で、1636年に作られたものですが、未だその姿を保っています。また、日本橋の橋げたにも欅(けやき)が使われています。

欅(けやき)の家ってどんな家?

ナラ、サクラといった広葉樹と同じように欅(けやき)は硬く、加工に手間のかかる材であり使うのは容易ではありません。伐採してから乾燥し、枯れるまでの間、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えないといった問題もあります。特に大黒柱に大木を使った場合など、家を動かしてしまうほど反ることがあるので大工泣かせの木材であったようです。また、中心部の赤身といわれる部分が主に使われ、周囲の白太という部分は捨てられるので、よほど太い原木でないと立派な柱は取れないとされてきたようです。反面、傷がつきにくいので耐久性は高く、床材などとして利用されています。また、欅(けやき)は経年変化が楽しみな木材でもあります。

メリット・デメリット

メリット

空気をたっぷり含んだ欅(けやき)は、鉄やコンクリートに比べて圧倒的に熱伝導率が低く、外気温を伝えにくい断熱性を持っています。そのため夏は涼しく冬は暖かい室内環境を自然に整えてくれます。また、欅(けやき)には湿気を吸収し放出する性質もあります。木の家は人が快適に感じる湿度を比較的保ちやすく、カビやダニなどの害の発生を防ぐ効果もあります。もちろん、他の天然木材と同じように室内の空気汚染などが原因とされる、鼻水や喉の乾燥、吐き気、頭痛などの症状を引き起こすシックハウス症候群や、アレルギーやアトピー対策にも有効です。

デメリット

材料代も工事費も高いことと、品質にバラツキがあるので想定外のトラブルを起こすことがあります。

メンテナンス

きれいに保つための日頃のお手入れは、掃除機や薬剤のついていないモップ、乾いた雑巾などを使ってホコリを除去してから乾拭きするのが基本です。水ぶきはおすすめできません。汚れがついた場合には、堅く絞った布で水拭きができます。もしキズがついた場合は、市販のペーパーヤスリで軽く滑らかにするとキズは消えまた平坦な表面になります。

価格帯

欅(けやき)の家を建てるにはどのくらいかかる?

日本では建材として最高品質のものとされるヒノキ、日本人好みの強い芳香があり、正しく使われたヒノキの建築には1,000年を超える寿命を保つものがあるとさえいわれています。そんなヒノキに近い建築材として手の届く椹(さわら)の家を建てるには、どのくらいの予算が必要なのか、具体的な例をご紹介します。

価格は高めだが品質を求めるならピッタリ

自然素材の中でも欅(けやき)材は高くなりがちな建材ですが、子どもやお年寄りが健康を害することもなく、健康被害の心配がありません。初期費用を新建材と欅(けやき)で比べると、ほとんどの場合、新建材のほうが安くなります。量産できる新建材は価格を抑えられるのに対し、欅(けやき)材は手間をかけて切り出すため、どうしても値段は高くなってしまうのです。

しかし欅(けやき)をふんだんに使うことで、木の表情を最大限に活かした床板や柱が他にはない住まいの表情が出るようになります。品質の高さやオンリーワンの仕上がりを求めるなら、欅(けやき)の家がおすすめです。

どんなところに使われているの?

主に建築材、家具材などに使われています。特にお寺の建築には欅(けやき)が欠かせないものとなっているようです。家具の中でも和家具の材料として欅(けやき)は特に有名ですが、近年では住宅が洋風化し住宅の雰囲気にあまり合わない事から家具の材料としての需要は昔ほどなくなってきているようです。

欅(けやき)のその他の用途としては和太鼓の胴の部分やお盆、お椀などの漆器があげられ、これらの加工品の材料としては現在でも非常に価値が高いとされています。

世界遺産に指定されている奈良県の正倉院の最も由緒のある宝物として知られている「赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)」は欅(けやき)で作られ、すでに1300年経っていることからも欅(けやき)が如何に優れた木材であるかが分かります。また、欅(けやき)は成長が早く根の張りが良いので、土砂崩れや落石などから線路を守るために、鉄道沿線に鉄道林として植えられているところもあります。