自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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日本では古くから柿渋や漆などの自然塗料が使われていましたが、近年は石油化学技術の進展や短工期・高耐久・低コストなどの需要の高まりがあり、近年ではほとんど見かけることがなくなっています。
しかし、化学物質過敏症やシックハウス症候群など、家づくりに対する関心の高まりから自然素材を使用した塗料が再評価されるように。自然素材の家においては、細部までこだわる方に人気の塗料となっています。自然塗料にはさまざま種類がありますが、どれも無垢材との相性の良さが特徴です。
造膜型塗料とは、塗布することで無垢材の表面に塗膜を形成する塗料です。造膜型塗料には合成樹脂塗料と天然樹脂塗料の2種類があり、合成樹脂塗料の場合は使用される樹脂の種類によって保護力が異なります。
仕上げ方法はワニス仕上げ、クリア仕上げ、着色仕上げの3種類。艶マット、5分艶、艶有りなどから選べます。
塗布することで無垢材の内部に浸透するタイプで、防カビ性や撥水性が期待できる塗料です。自然素材塗料の中ではオイルタイプの亜麻仁油やひまわり油、柿渋などが該当します。
仕上げの方法は、半透明仕上げとソリッド仕上げの2種類から選択可能です。ただし、艶有り・無しなどの調整はできず、3~4回程度塗り重ねることである程度の艶を得られます。
造膜型塗料と浸透性塗料の違いは、塗膜を形成するかどうかでしょう。造膜型塗料は無垢材の表面に塗膜を形成するので、耐水性や耐久性に優れています。ただし、塗膜を形成しているぶん木の質感は得られません。
浸透性塗料は塗膜を作らない塗料のため、耐水性や耐久性は低いです。その代わり、撥水性や防カビ性は造膜型塗料よりも優れ、塗った後も木の質感を楽しめます。
自然素材である木材は、人工の建材とは違って呼吸するものです。そのため、人工の建材と同じように塗装すると不具合が発生する可能性が。無垢材を塗装する際の注意点として、ひび割れ対策と下処理が必要になります。
木材には調湿作用があり、膨張や収縮によって室内の湿度をコントロールする働きがあります。この膨張・収縮によって塗料にヨレやひびが発生する可能性があるため、木材に塗装する際には伸縮性の高い塗料を選ぶのが重要です。
それでも、サイディングへの塗装と比較するとひび割れは起きやすいため、自然素材系の塗料を扱う業者に作業を依頼すると良いでしょう。
木材への塗装は他の壁材よりも剥がれやすいという特徴があります。しっかりと塗料を密着させるには、きめ細かい下地処理が欠かせません。特に木材は木目部分に凹凸があるので、下地材でフラットな状態を作るのが重要です。もしもこの作業が不十分であった場合、木材と塗料の間に空間が生まれ、膨張・収縮した時にひびやヨレの原因となってしまいます。
日本における代表的な木材で、軽さと柔らかさ、加工のしやすさが特徴的。床材以外に内装建具としても使用されることが多く、独特の香りがリラックス効果を得られるとして人気です。
フローリング材として使用した場合、その柔らかさからキズが付きやすいのがデメリット。これは塗装においても難点とされており、オイルタイプやワックスタイプといった浸透性塗料との相性が◎。特にクリア塗装は木目が強調されるので、美しい仕上がりになるでしょう。
一方で、他の木材と比較して膨張・収縮の差が激しく、塗料にヨレやひびが発生する可能性があります。そのため、造膜型塗料との相性はあまり良くない木材です。
独特の香りに高いリラクゼーション効果があり、高級木材としても有名なヒノキ。強度が高く耐久性に優れており、大切な家族を守る家に最適な木材でもあります。また、湿気やシロアリにも強く、住宅の基礎として採用されることも多い素材です。
そんなヒノキは造膜型塗料と浸透性塗料の両方と相性が良いのですが、着色仕上げはムラになりやすいので避けるのが賢明。一方で、クリア仕上げや半透明仕上げとは非常に相性が良く、木目を残したままキレイに仕上げられます。ヒノキならではの香りを楽しみたい場合は、塗膜を形成する造膜型塗料よりも塗膜を作らない浸透性塗料が向いています。
オーク材は「ナラ」とも呼ばれており、密度が非常に高いため耐水性や耐久性に優れています。また、虎斑や板目、柾目などのきれいな木目を楽しめるので、独特の模様が強調されやすいクリア塗装がおすすめです。
他の無垢材よりも傷が付きにくく、耐久性も高いので、浸透性塗料との相性は抜群。オーク材の耐水性や耐久性にプラスして浸透性塗料特有の撥水性や防カビ性も得られるため、高性能な住まいを求める人でも満足できるでしょう。
マツ科の木からとれるパイン材は、明るい色味が特徴的な木材です。ナチュラルな雰囲気が強く香りも良いので、フローリングに広く使用されています。美しい色味をそのまま楽しみたい場合は、クリア仕上げをするのがおすすめです。一方で、パインは凹凸の差が大きく、着色仕上げをするとムラが生じる可能性があります。