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音響熟成木材

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音響熟成木材とは?

音響熟成木材は、カイケンコーポレーションが製造販売している建築資材です。従来の機械乾燥や自然乾燥でもない新たな乾燥法として、鹿児島県の森の中にある常温熟成庫でクラシック音楽を聞かせながら熟成乾燥させる音響熟成を開発。ほかの杉材に比べて油分が多いので余計なワックスや塗料を塗る必要がなく、健康にもやさしい自然素材です。

音響熟成木材の特徴

音響熟成木材は強度性能の高さが第三者機関による調査(※)で評価されており、圧縮や引っ張り、曲げなどの加工が可能。表面に自然な凹凸を作り出す「うづくり加工」を施した床材をはじめ、天井材や壁材、構造材、大黒柱、建具、家具など幅広い用途で使用することができます。

また、原木には南九州産の杉を100%使用。南九州は昔から湿気が多く、台風の影響も受けやすい過酷な気候風土をしています。そこで鍛えられた南九州産の杉は水に強く、腐りにくいのが特徴。また、南九州産の杉は、江戸時代から造船の材料や建築材として重宝されてきた歴史もあります。

※参照元:カイケンコーポレーション株式会社(https://e-kaiken.com/product-item/onkyo/onkyo_shiru_01/)

音響熟成の仕組み

木材にクラシック音楽を聞かせる理由としては、音を流すことで空気中に伝わる波動が関係しています。スピーカーから流れる音が高音・低音の波動となって杉材にぶつかり、杉材に含まれる水分を刺激し続けるとのこと。それによって水分がゆっくりと押し流され、天然乾燥に近い生きた素材に仕上がる仕組みとなっています。

ちなみに波動の刺激に反応するのは水分だけで、杉材の防菌・保湿・保湿作用などに働きかけるエキスや油分が損なわれることはないようです。高温で一気に乾燥させる機械乾燥の場合、大切なエキスや油分も水分と一緒に蒸発してしまいます。

音響熟成木材がもたらすメリット

音響熟成木材に使用される杉は保湿性が高く、空気が乾燥しているときは水分を発散してくれるため、風邪やインフルエンザの予防への効果が期待できます。その優れた調湿性能によって、室内の結露防止や防カビ対策に貢献できるというメリットもあり。また、常温で音響熟成することで木材の細胞が破壊されず、油分を多く含んだ見た目の美しい木材に仕上がるのも魅力です。

木材で気になるシロアリによる食害ですが、音響熟成木材に使用される南九州産の杉はシロアリの被害を受けにくい木材として知られています。音響熟成木材の性能実証データによると、ホワイトウッドやアカマツに比べ、杉の食害は低いという結果に(※)。防蟻性にも優れているため、長く住み続けられるのは木造住宅において大きなメリットと言えるでしょう。

※参照元:カイケンコーポレーション株式会社(https://e-kaiken.com/product-item/onkyo/onkyo_shiru_01/)

音響熟成木材ができるまで

原木となる南九州産の杉をまずは細かく桟切りして熟成待ちします。熟成の準備が終わったら音響熟成庫に移し、クラシック音楽を聞かせながら常温でじっくりと熟成。ちなみにクラシック音楽のなかでも、バッハの曲をスピーカーから流しているとのことです。その日の天候や気温などに合わせて人の手で微妙な調整をしながら、音響熟成を行っていきます。

熟成期間を経て音響熟成木材となったら1つひとつ選別し、手作業で節の穴埋めなどを実施。その後は、構造材や造作材、建具、家具の素材などの用途に合わせて仕上げ加工を行います。仕上げ加工が完了したら一本一本を丁寧に検品し、独自の厳しい品質基準を満たしたものだけが出荷されます。

徹底した管理と高い品質基準

人間が天気や気温の影響を受けて体調が変化するように、木材も天気や気温の影響を受けて状態が変化します。音響熟成では木の状態を丁寧に確認し、その日の天候や気温に合わせて微調整しながら熟成を進めているとのこと。また、徹底した管理を実現するために、音響熟成木材の一本一本すべてに番号を割り当て。高い品質基準を設定し、良質な音響熟成木材へと仕上げています。

音響熟成木材のQ&A

メンテナンス方法は一般的な木材と同じ?

音響熟成木材に特別なメンテナンスは必要なく、一般的な木材と同様に掃除機をかけたり水ぶきをしたりすればOK。汚れについても一般的な木材だと細胞が破壊されていて汚れを分解する能力を失っていますが、音響熟成木材の場合は時間とともに薄れて消えるか、または馴染んでいきます。そのため、汚れが付着したからといってそれほど神経質になる必要はありません。

湿気に弱い?

音響熟成木材に使用されている飫肥杉などは、造船の材料になっていたくらいに湿気に強い木材です。本来の特徴を保ったまま音響熟成木材へと仕上げているため、雨にさらされる外壁材や外部のデッキ材などにも使用できます。

ワックスをかけてもいい?

音響熟成木材は経年によって飴色に変色し、ツヤも出てくるため、ワックスをかける必要はありません。ワックスをかけると化学物質が発生するので、自然素材としての音響熟成木材の魅力を堪能するのであればワックスはかけないほうが良いでしょう。

素材にとことんこだわるなら検討してみよう

自然素材の家を建てようと考えていて、さらに木材の種類や仕上がりにまでこだわりたいのであれば、音響熟成木材も選択肢の1つとして候補に入れてみてはいかがでしょうか。細胞を壊さずに木の命がそのまま生きている音響熟成木材を取り入れることで、自然素材の家の魅力がさらに深まるでしょう。予算や譲れない条件などを考慮しながら、音響熟成木材を取り入れるかどうか検討してみてください。