自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店
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無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材をふんだんに使った家は、塗料をしみこませたりコーティングすることでより傷つきにくい、長持ちする家になります。最近ではオイルやワックスを使った塗装、表面に膜を貼る樹脂コーティングなどさまざまな方法が存在。もしこれから塗装を考えているなら、塗料の種類や特徴を理解して、目的に合ったものを選びましょう。
塗装は本来家を保護するためのものなので、塗装することでより頑丈に、長持ちする家となります。自然素材に限らず、塗装をする場合としない場合では劣化の速度が段違いです。
塗装のメリットは、見た目をキレイに保てることでもあります。年月とともに出てくるささくれやひび割れも、塗装することである程度防げます。
塗装によって劣化しにくくなることで、修理の回数が少なくなります。定期的に点検を行う場合も、塗装をしておけば大きなトラブルは起こりにくいでしょう。
塗装をするデメリットは、第一に時間と手間がかかることです。建ててから別で施工するため、完成までに期間を要することも少なくありません。
また、塗装した木材は壊れると再利用が難しいため、貼り替えをすると費用が割高になります。漆喰や珪藻土も同様に、混ぜ物をすると機能性が落ちて使い物にならなくなるケースがあるようです。
塗装の種類によっては、手触りや調湿性、断熱性といった自然素材特有の良さが失われる場合があります。自然素材の良さを活かした家を建てるなら、塗装を最低限にとどめるか、もしくは一切塗装をしないほうが良いでしょう。
壁や床に使用する木材は呼吸によって収縮や膨張し、空気中の湿度をコントロールします。部屋の湿度が高い場合は、これ以上湿度が上がらないよう湿気を吸収。逆に部屋の湿度が低い場合は、木材内部の水分を吐き出します。これは調湿作用と呼ばれ、住む人の健康にも影響する特徴です。
しかし、この性能は塗装においてネックとなりやすく、木材が収縮した状態で塗装を行うと、湿度が高くなった時にひび割れを起こす可能性があります。一方で、木材が膨張している状態で塗装すると、湿度が低くなった時に塗料のヨレや盛り上がりが目立つことも。特に塗り回数は仕上がりや耐久性などに大きく影響するため、何度塗りをするかは重要なポイントです。
また、塗装の方法は施工を依頼する業者によって異なります。どの方法も間違いではありませんが、重視するポイントが各社によって違うため、作業をお願いする前に施工の流れをチェックしておいてください。
ひとくちに「塗料」といっても、その種類はオイル系・ワックス系・オイルワックス系などさまざま。どの塗料を採用するかは仕上がりや性能、価格だけでなく、どんな建材に塗布するのかによっても異なります。
塗料と建材の相性が良くない場合、塗料の持つ性能を十分に発揮できなかったり、剥がれやひびの原因になることも。また、耐用年数よりも早く見た目の劣化が始まる可能性も考えられます。
一方で、塗料と建材の相性が良く、こまめなメンテナンスを怠らなければ、保護性能を十分に発揮できるでしょう。塗料によっては耐用年数よりも長く美しい見た目を保つことも可能です。
塗装に使う塗料は外壁と内装で異なります。外壁はシリコンやフッ素などのコーティング系塗料、内装ではオイル系とコーティング系を使い分けることが多いようです。
種類 | 耐久年数 |
---|---|
アクリル | 5~7年 |
ウレタン | 8~10年 |
シリコン | 10~15年 |
ラジカル制御系 | 12~15年 |
フッ素 | 15~20年 |
光触媒 | 15~20年 |
無機 | 20~25年 |
100%自然素材で建てることにこだわるなら、外壁に漆喰や珪藻土を用いても良いでしょう。昔ながらの白壁を活かした、景観の良い住まいが建てられます。ただし耐久性は環境によって左右されるので、湿気の多い場所やものがぶつかる場所だと数年で塗り替えが必要になる可能性も。はがれ落ちやカビなどに気を付けて、長持ちさせましょう。
内装に使うオイルやワックスなどの塗料は、無垢材の質感を残したまま塗装ができる自然素材の塗料です。耐久性や汚れにくさはコーティング系塗料より低いものの、調湿性や手触りといった無垢材の良さを残せます。ただし定期的に浸透や塗り替えの必要があり、ある程度の費用がかかります。
ウレタンや樹脂など、壁や床の表面をコーティングする塗料です。さまざまな場所に使用でき、価格も比較的安く抑えられます。表面にツヤが出て傷付きにくくなりますが、耐用年数の短さや素材の良さを殺してしまうといったデメリットもあります。
自然塗料・環境塗料と呼ばれる塗料は、自然界にある成分を主成分とする塗料のことです。代表的なものは柿渋や亜麻仁油、蜜ロウなどのオイル系やワックス系で、合成塗料よりも人や環境に優しく安全性が高いといわれています。
日本で使用されている自然塗料はドイツ製のものがほとんどですが、一部では国産のものも使われています。ただし、自然塗料について明確な基準があるのは海外のみで、日本では法律による規定はありません。国産のものを使うなら、ホルムアルデヒドやVOCを発生させる成分が入っていないか見極める必要があります。
自然塗料は自然界にある成分を基調としてつくられていますが、「オイル系(浸透型)」「ワニス系(造膜型)」「ワックス系(塗膜保護)」の3つに分類されます。それぞれ樹脂(油脂)の主成分が異なり、木材を保護する方法も異なります。
なお、メーカーによって製造する自然塗料の主成分が異なるほか、顔料や添加剤、溶剤の組み合わせが異なります。自然塗料であればどのメーカーでも同じというわけではありませんので、それぞれの特性を理解したうえで希望に合った自然塗料を選びましょう。
塗装・未塗装はそれぞれメリット・デメリットがあります。手触りや香りなどを重視するなら未塗装のままが適していますし、なるべく見た目を整えて耐久性を上げたいなら塗装すべきです。
内装をDIYで塗装すれば、塗装した部分と未塗装の部分を好きに分けることも可能。好みやデザイン、予算などを考慮して、納得のいく施工にしましょう。
経年劣化などにより木材をはじめとした自然素材の美しさが減少してきた場合、「せっかくならDIYで塗装してみたい」と考える人もいるでしょう。実際に木材や漆喰などは自分で塗装ができますし、コストを抑えられるなどのメリットも存在します。
ただし、工期が長くなる、美しい仕上がりになりにくいなどのデメリットもあるため、あらかじめDIY塗装の良し悪しを確認しておかなければなりません。また、作業内容や費用、注意点などもしっかりとチェックしておきましょう。
オスモ&エーデルは、自然素材の商品を開発・販売しているドイツ「オスモ社」の日本での販売代理店。取り扱っている塗料は、ひまわり油や大豆油、あざみ油など、自然由来の油を主原料にした商品が中心です。「オスモ社」の塗料の特徴は、木材の表面に膜を張らず木材の奥深くまで浸透すること。木の呼吸を妨げないことから、一年中、高い調湿機能を発揮します。
AURO(アウロ)は、天然塗料のパイオニア的存在として知られるドイツの会社。化学過敏症やシックハウス症候群にお悩みの方でも快適に過ごしていけるよう、体にやさしい自然由来の成分を使った塗料を数多く開発しています。塗料のほか、同じコンセプトに基づいて作られたフローリング保護剤や接着剤、掃除用品なども展開中。
家に住む人だけではなく、家を作る人の健康にも配慮した塗料を開発するアールジェイ。数多く展開している商品すべてにおいて、シックハウスの原因となる化学物質を一切ふくんでいません。「いろは」は、同社が手がける塗料のシリーズ名。塗料のほかにも、体にやさしいワックスやクリーナー、木材など、さまざまな商品を提案しています。
プラネットウォールは、クライデツァイト社(ドイツ)とプラネットジャパン社(日本)が共同開発した自然由来の塗料。ドイツ本漆喰を日本の気候風土に合わせる形で生まれたのが、プラネットウォールです。特徴は高い調湿機能や防カビ機能など。人体だけではなく、建物や環境への悪影響もほとんどない塗料として高い評価を集めています。
ジャーマンハウスは、全国のビルダーに自然由来の商品を広く提案している埼玉の会社。「安全な家」「長持ちする家」をコンセプトに、「ECOペイント」と称する一連の自然塗料を企画・販売しています。「ECOペイント」は水蒸気を透過させる塗料なので、塗った後も木材は呼吸をやめることはありません。長く木材の良質な状態が続きます。
ケイソウくんは、横浜にある株式会社ワンウィルが販売している漆喰珪藻土の塗料。シックハウス対策をはじめ健康増進をテーマにする同社が、全国のビルダーに向けて提案している自然由来の塗料シリーズです。調湿機能や防臭機能、断熱機能などが高く、かつ、健康・建物・環境への悪影響はほとんどなし。お子様や高齢者の体にやさしい塗料です。
リボスは、ドイツ・リボス社が展開する自然素材の塗料。子供たちをシックハウス症候群から守る目的で生まれた塗料です。「たとえ自然素材であったとしても、体に有害とされている成分は一切配合しない」という信念のもと、全商品の全成分を公開。人体に対してだけではなく、建物や自然環境にもやさしい塗料を開発しています。
柿渋塗料は、渋柿を搾汁し発酵・熟成させた天然の塗料です。古くは平安時代から使われており、塗料以外にも万能薬としても重宝されてきました。天然由来の成分でできているので、化学物質による健康被害を受けにくいという特徴があります。小さなお子さまのいる家庭や、ペットを飼っている家庭でも使える塗料です。
1894年創業のベーク社が製造する亜麻仁油をベースとした自然塗料であり、高い耐水性が特徴。塗装後の仕上がりは艶感があり、木材のもつ特徴を活かしてくれます。外装用や内装用、オイルプライマーなどをラインアップ。
自然塗料のなかでも評価の高いアグライアですが、塗装には技術力が求められます。施主自身がメンテナンス等を行うのは難しい、プロ向けの塗料といえるでしょう。
日本キヌカ株式会社が製造する、植物由来100%油脂の自然塗料です。米糠を主成分としており、赤ちゃんの口に入っても問題ないほど安全性に優れています。また、溶剤を一切使用しておらず、塗装中の換気が不要。低温でも液状をキープするため、寒い時期でも塗装しやすいメリットももっています。
さらにキヌカは伸びが良いため塗布面積も広く、指触時間2~4時間と乾きが早いのも嬉しいポイント。
快適に過ごせるよう、シンナーをはじめとする添加物を使わずに調整された塗料が「U-OIL」です。雨や紫外線に強く、メンテナンスがほとんどいらない点が大きな魅力。屋内・屋外共用で使えるシリーズも販売されており、汎用性が高い塗料と言えます。2021年10月現在でリリースされているカラーは66色。オーダーメイドでも作れます。乾燥が早く色がしっかり出るため、色が想定より薄かったりや塗り直しが必要になったりといった問題が起きにくい塗料です。
そとん壁は高千穂シラス(火山噴出物)を用いた塗り壁材。自然素材100%使用と高い耐久性を両立させています。調湿性に優れており、室内の温度調整にも一役買ってくれるでしょう。地球環境に悪影響を与えにくい低炭素製造で作られているのもポイント。製造時に余計なCO2を排出しないエコな塗装です。
ホタテの貝殻とモミガラを主成分としたチャフウォールは、ホルムアルデヒドを含まない自然由来の塗料。人の体にやさしいとして、幼稚園や学校、公共施設などの壁材塗料にも採用されています。ホタテの持つ消臭効果や抗菌効果も確認されており、生活臭やタバコの臭いを消してくれる効果も。ペットを飼っている家庭の内装塗料としてもおすすめです。
セラミック系塗料にホタテ貝殻が配合されたハイブリット塗料です。ま石材を削りだしたような質感の壁を、塗料で仕上げられるデザイン性の高さが大きな特徴。独自のエマルジョン成分配合で塗料に弾力性を持たせているため、ひび割れを起こしにくく、長く建物を保護することができます。一般的な塗料に比べてコストは高めですが、重厚さや高級さを求める方におすすめです。
未晒し蜜ロウワックスは養蜂家が生産したミツロウと、健康食品としてもファンを獲得しているエゴマ油を原材料として作られている自然塗料です。無垢材などの木材向けの塗料として販売されており、木材に塗布することで撥水性を獲得させて木材を汚れや水などから守ります。また安全性にも配慮されており病院の内装にも利用されています。
ワトコオイルはイギリスなどヨーロッパで古くから使われている浸透性天然塗料であり、植物油を主成分としたオイルフィニッシュ塗料です。ワトコオイルには植物油などの天然成分と有機溶剤が混合されており、木材に塗布することで徐々に溶剤だけが蒸発していき、完全乾燥後は木材に浸透した植物油成分が残って無害となります。
ヘンプウォールは千葉県にある塗料メーカーが開発した壁面仕上げ材であり、純国産の麻(ヘンプ)や漆喰、珪藻土などを独自の比率で配合した塗料です。30色のカラーに加えてテクスチャーの違いによっても商品が展開されています。
日本エムテクスが開発したヌルデニムであり、国内のデニム工場などで排出されたデニムの端材を原料にした塗料です。カラー展開として、デニムの色味を生かしたインディゴブルー、ユーズドブラックなどが用意されています。
自然素材の塗料以外にも、外壁に使用されている塗料をご紹介します。
アレスダイナミックトップは、関西ペイント株式会社から販売されている塗料。アレスダイナミックトップの特徴は、人と環境に優しい水性塗料であるということです。人体に有害な成分の含有率が少ないことから、低刺激な塗料であるといえます。また、テクノロジーを駆使して研究・開発されているため、紫外線から外壁を守ってくれるのがメリットです。湿潤面への塗装が可能で、湿度に強いというメリットもあります。