自然素材の家について、すべての情報を紹介sponsored by 石田工務店

自然素材の家を建てる!TOP » 正しい知識で自然素材の家をつくろう » 自然素材の家とは » 耐震性
 

耐震性

このサイトは 「石田工務店」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

無垢材住宅の耐震性はどうなの?

木造住宅は地震に弱いから心配だと思っていませんか?しかし、実は地盤と基礎を強くした木造住宅は、とても地震に強く、倒れにくいのです。ただし、どんな木材でも良いわけではなく、地震に強い家になるように選ぶ必要があります。

無垢材は圧縮強度が高く、地震に強い

木造はどうしても耐震性の低い建築物だと思われがちですが、自然素材を活かして建てられている法隆寺「五重塔」は1400年もの歴史を持っていますし、寺院や神社など、多くの木造建築物が崩壊することなく何百年も維持されています。

無垢材は、調湿作用があり、常に湿度を一定に保ってくれます。そのため、木材がかびる、腐敗するという心配もなく、耐久性の高い素材となっています。さらに、無垢材は軽いという特徴があるうえ、圧縮強度が高く、曲げや引っ張り強度がコンクリート以上だと言われています。そのため、非常に耐震性の高い建材なのです。

地震に対する準備は必須

最近では、耐震性の高い建築物が増えましたが、それは1981年に新耐震基準が設けられたから。それ以前の建物は既存不適格建築物とされており、阪神大震災では全壊・半壊した家屋の95%ほどがそれに当てはまったそうです。そのため、多くの人が自宅の崩壊によって亡くなったのです。そんな事実があるからこそ、今では多くの人が「耐震」について高い関心を持っているのでしょう。

耐震性が決まるポイントについて

木造住宅の耐震性は、壁の量や配置(壁量計算)によって決まります。耐震性の評点を決める上で重要なポイントは何か、具体的に見ていきましょう。

基礎

基礎とは建物を一番下で支える重要な部分で、建物の重さや地震や風などの外力をバランス良く地盤に伝える役割を果たしています。地盤と建物を繋ぎ、地面の湿気から建物を守る役割も果たしている必要不可欠な構造の1つです。

基礎にはいくつか種類がありますが、最近の木造住宅では「布基礎」と「ベタ基礎」という工法が広く採用されています。

布基礎について

布基礎とは、鉄筋コンクリートで造られた逆T字型の基礎で形成する方法です。建物の外周部分と、内部の壁の下に基礎を形成します。ベタ基礎と比べると、コストが安く済むのがメリットです。基礎の内部は土が露出するので湿気が発生しシロアリの被害を受けやすいと言われています。ただ、防湿コンクリートを敷き詰めて湿気を防ぐことは可能です。

ベタ基礎について

ベタ基礎は1階の地盤全体に鉄筋コンクリートを敷き詰めて基礎を形成する方法です。面で全体を支えるため、布基礎よりも耐震性に優れるのが特徴です。シロアリや湿気の心配もあまりありません。

布基礎、ベタ基礎はともに鉄筋コンクリートで造られるため、配筋の量、間隔、コンクリートの強度によって耐震性が変わってきます。

建物の重量

地震から受ける外力は建物の重量によって決まるため、重量が重ければ被害が大きく、軽ければ被害が小さくて済むのがポイントです。木造住宅では、外壁仕上げ材と屋根材が建物の重量を左右します。建物の重量を軽減して耐震性を上げるには、外壁の仕上げ材を軽量であるサイディングを使用したり、日本瓦よりも軽量瓦を屋根に使用したりすることが望ましいです。

壁は木造構造の耐震性において、重要な構造体の一つと言われています。最近の耐震性に優れた建物では、筋交いや構造用合板などを使用して壁を強くしており、地震の揺れにおいて建物が横方向に変形するのを防いでいるのが特徴です。

耐震性に強く、地震エネルギーに対して有効に働く壁を「耐震壁」といいます。耐震壁をバランスよく配置し、適切な量を使用することによってその建物の耐震性を高めてくれるのがメリットです。

直下率

直下率は、柱の位置と壁の位置が上下階で揃っている割合のことです。この数値が高いほど、地震の際に2階にかかる水平力が上手く1階に伝わり、力を逃す効果が高くなります。2階の重みを1階でしっかりと支えられることができれば、耐震性を確保でき地震発生時の被害も抑えられるでしょう。

ですが、今の建築基準法では直下率の明確な基準数値が定められていません。直下率が低くても、耐震基準法の範囲内であれば建築上は問題ないとみなされてしまいます。デメリットに感じるかもしれませんが、近年では部品の素材や技術など工法の発展によって、直下率は低くとも耐震性の高い建物も造られているのがポイントです。直下率だけで耐震性が高いとは判断できないともいわれています。

金物

木造住宅とはいえ、木だけではなく多くの金物が使用されています。金物は木材と木材を繋ぐ継手部分の補強、基礎と木造軸組みを強固に繋ぐために必要な建材です。特に耐震壁がある部分には地震の際に大きなエネルギーがかかるため、その部分が基礎から外れないために金物は非常に重要となります。金物の配置場所によっても、木造住宅の耐震性は左右されるのです。

設計と施工管理

耐震性に重要な項目は前述のようにいくつもありますが、それらを適切に配置した設計を行うことが最も重要となります。耐震性に優れた素材があっても、適切な設計がなされていなければ効果もなくなってしまうでしょう。

また設計に万全を尽くしたとしても、実際の施工が管理されていないと元も子もありません。信頼のできる設計と施工を実施してくれる施工会社を選ぶことで、安全性を確保するようにしましょう。

地盤

建物の構造体がしっかりしていても、地盤自体が地震に弱ければ地面から崩れてしまいます。現在、住宅を立てる前に地盤調査を行うことは常識となりました。地盤調査によって地盤が弱いと判定された場合は、地盤補強を行わなければなりません。地盤は土地の環境によって差があるので、事前に自治体のホームページや古地図などで確認をしておくと良いでしょう。

木造住宅の耐震性について

日本の住宅では、主に木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3つが用いられています。鉄骨造・鉄筋コンクリートと比較した木造の耐震性はどれほどのものなのか。その特徴について見ていきましょう。

構造自体による違いはさほどない

木造住宅の耐震性は壁の量や配置(壁量計算)によって決まるのに対して、鉄骨造・鉄筋コンクリートの場合は構造計算によって決まります。普通の住宅の場合、きちんと計算に基づいて設計をすれば、どの構造体においても耐震性は同等にすることが可能です。コストや後期によっては違いが生じますが、住宅の構造体における耐震性はどれも同等であるということがいえます。

最も揺れにくいのが木造住宅

地震によって家が外力を受けると、建物の重さに比例して揺れが大きくなります。家が重たければ重たいほど、揺れが大きくなり建物が受けるダメージも大きくなるのがポイントです。

住宅の主な構造体である木造・鉄骨造・鉄筋コンクリートを比べると、一番軽いのが木造です。続いて鉄骨造、鉄筋コンクリートの順になります。建物の大きさが同程度であれば、木造住宅が最も揺れが少なく、地震による被害を受けにくいと考えられます。ただし、地震対策や家の規模によって揺れの大きさは変わるので注意しましょう。

木造の品質は加工業者や職人によって変わる

住宅が耐震性を十分に発揮するためには、構造体の品質が重要となります。鉄骨造や鉄筋コンクリートは工場生産の規格で造られるため、高い品質を確保できるのがメリットです。木造住宅の場合は、現場での職人の腕や、加工業者の綿密さによって品質にばらつきが生じます。十分な耐震性を発揮できるがどうかは、家を建てる人の技術によって決まるといえるでしょう。

木造住宅を建てる際に確認しておくべきこと

木造住宅を検討する前に、耐震性において事前に確認しておくべきポイントについて紹介します。

耐震等級3を標準としているか

耐震等級は、地震に対する建物の強さを表す等級は3段階で評価されており、数字が大きいほど耐震性は高くなります。耐震性に優れた建物を希望する場合は、依頼するハウスメーカーや工務店が耐震等級3を標準としているかどうかを確認すると良いでしょう。

耐震等級と同時に、耐震・制震・免震のどれに対応しているのかも確認しておくのもおすすめです。耐震は揺れに耐える、制震は揺れを吸収する、免震は揺れを受け流すという特徴があります。

耐震は倒壊しないことを重視しており、制震は上階の揺れが大きくなりやすい高層ビルなどに向いている対策です。免振は家に揺れを伝えないというメリットがありますが、同時に台風や津波に弱いというデメリットがあります。自分が住みたい場所の環境や希望に合った地震対策をしてもらえるのかも、確認して見てください。

信頼のおける施工会社かどうか

木造住宅が十分に耐震性を発揮できるかどうかは、現場での職人の技術や加工、品質管理によって左右されます。依頼する施工会社が信頼のおける会社かどうか、これまでの実績はどうなのかなどを事前にチェックしておくのがおすすめです。

業者の中には公式ホームページで実績を紹介しているところもあります。どのエリアの施工に対応しているのか、どのようなデザインを実現してくれるのかなど、自分が知りたい情報があるときの判断基準にできるでしょう。

「耐震等級」でより地震に強い家に

建築基準法でも耐震基準が設けられていますが、それと耐震等級の「等級1」が同じとなっています。これは「数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊等しない程度」と定められています。(数百年に一度の地震とは、東京では震度6強~7くらい)等級2はさらに1.25倍、等級3は1.5倍となっています。

建物の倒壊を防ぐ工夫

この耐震等級における評価基準とは、主には「耐力壁」の量。つまり、木造の家を建てる際に、壁に「筋交い」や「たすき掛け」と呼ばれる木材を入れるのです。つっかえ棒のように、斜めに部材を設置することで、建物の倒壊を防ぐ働きを持たせます。こうした工夫によって、木造建築物をより一層地震に強くすることができます。

耐震等級とは関係ありませんが、接合部にステンレス製のボルトなどを使用することで、より強くすることもできます。ただ、金属を使用していない木材同士だけの部分も熱伝導率の差がなく、結露やサビの心配がないため、劣化せずに経年とともに強度が増していきます。そのため、木造は他の建築物と比較しても、強度の高い建築物と言えるのです。

建物以外の耐震への配慮

家に限らず、土台が不安定な上に、どんなに強度の高いものを乗せても不安定ですよね。建築物においてもそれが当てはまります。地盤や基礎の強さは、家の強さに密に関係してきます。地盤調査で地耐力を確認し、地盤改良をしっかりと行いましょう。

新しい技術を取り入れるのも大切ですが、歴史のある、長年培ってきた従来の方法も検討しつつ、できる限り地震に対して強くなる工法を採用することが大切です。
無垢材に関しては、事前にしっかりと乾燥させたものを使用することで、より強度が高まり、安心して暮らせる耐震性の高い住宅にすることができます。

5つの素材の魅力を分析!
自然素材の家を詳しく見る