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バイオフィリックデザインは、自然を感じられる要素を取り入れたデザインのことです。
バイオフィリックとは、1980年代にアメリカの生物学者が提唱したバイオフィリアが言葉の元になっています。バイオフィリアはバイオ(自然・生き物)とフィリア(愛好・趣味)を組み合わせた造語で、「人間は遺伝的に自然や生物とのふれあいを好む本能的欲求を備えている」ということを示す概念です。
自然豊かな山や森を歩いていて癒されたり、雨音や鳥のさえずりを聞いて心が落ち着いたりするのも、私たちが先天的に備えているバイオフィリアの作用によるものとされています。住まいにバイオフィリックデザインを取り入れることで、暮らしに自然とのつながりが生まれ、リラックス効果やストレスを軽減させる効果が期待できます。
バイオフィリックの基本的なコンセプトは「自然の体感」です。実際の自然に近ければ近いほど効果があるとされていますが、自宅に森林や山野を持ち込むことはできません。
そのため、自然との直接的なつながりが持てるバイオフィリックデザインの取り入れ方としては、大きな窓を設置して自然光や風が入るようにしたり、暖炉で炎のゆらぎや温かさを感じたり、観葉植物や観賞魚を育ててみたりなどがあげられます。
たとえば郊外や田舎に家を建てるのであれば、自然の多い立地を生かすのが良いでしょう。大きな窓から届く太陽の光やそよ風、小川のせせらぎ、虫の音色などを感じながら、自然とのつながりがある暮らしを堪能できます。ただ、都心部などの場所によっては窓から入る排気ガスや交通機関の騒音が暮らしの邪魔となり、ストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
そういった場所では、観葉植物や自然光が差し込む天窓などを設置することでも、ストレスの軽減に一定の効果を期待できます。
場所や費用などの条件で生の自然を体感するのが難しい場合、代替手段として疑似的な自然の体感でもストレス軽減の効果を期待できます。
自然との間接的なつながりを持つ疑似的な自然の体感で人気が高いのが、自然素材系の内装材を取り入れることです。木質系の内装材は調湿効果に優れているほか、手触りや光の反射によって人体に良い影響を与えるとされています。
また、インテリアにアースカラーを取り入れたり、自然を描いた絵画や写真を飾ったりするのも〇。そのほかにも、BGMとして小鳥のさえずりや自然音を流すことでも、ストレスの軽減に一定の効果があると言われています。
自然をモチーフにしたデザインのほかに、人間が本能的に安全や安定を感じる心地よい空間と場所もバイオフィリックを構成する第三の要素となります。
人類は古来から動物や多人種との縄張り闘争を繰り広げており、外敵が入りづらいという安心感、または自身のテリトリーであることを実感できる文化的デザインもバイオフィリックの原理に含まれるとのこと。人間が本能的に安全や安定を感じる要素としては、建築物の安心感や構造物の多様性・複雑性、文化的なデザインなどがあげられます。
住まいにバイオフィリックデザインを取り入れる際、検討したいのが「無垢材」です。
バイオフィリックデザインの基本原則の1つである「自然との間接的なつながり」では、疑似的な自然の体感でもストレス軽減の効果があるとしています。疑似的な自然の体感には自然素材系の内装材を取り入れることも含まれ、自然の木をそのまま切り出した無垢材は自然との間接的なつながりをもたらすのにぴったりの建材と言えるでしょう。
無垢材には熱の伝導を妨げる空気がたくさん含まれていることから、鉄やコンクリートに比べて高い断熱・保湿効果を持つ建材です。そのため、無垢材の床や家具を取り入れることで、暮らしに快適さをもたらしてくれます。
また、無垢材の床・家具に手や足で触れたときの心地よさは、メンタルヘルスの向上に貢献してくれる効果もあり。無垢材の持つ木目の表情も人の目に心地よい刺激を与え、リラックス効果やヒーリング効果をもたらしてくれるとのこと。そのほかにも、無垢材の表面の微細な凹凸が自然光や照明などの光を適度に分散させ、目に優しい空間をつくりだしてくれます。
自宅をどこよりもくつろげる癒しの空間にしたい場合は、さまざまな嬉しい効果を持つ無垢材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
住まいにバイオフィリックデザインを取り入れるうえで、自然素材を使用するのは最もポピュラーな方法です。無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材を使用することで自然との間接的なつながりが生まれ、癒しの空間をつくりだすことができます。
また、化学薬品を使用しない自然素材は健康にもやさしいので、家族で安心して暮らせる住まいにしたい方にもおすすめです。
バイオフィリックデザインをもっと気軽に取り入れたいのであれば、観葉植物を配置するという方法もあります。普段の暮らしで植物が目に入ることで居心地の良い空間をつくりだせるほか、植物には集中力を高める効果もあり。視界を占める植物の割合を「緑視率」といい、緑視率を10~15%ほど確保することで集中力を高め、パフォーマンスの向上につながると言われています。
緑視率の効果に注目してオフィスに植物を配置する企業も多く、AmazonやGoogleなどでも緑視率を指標にしたバイオフィリックデザインが取り入れられています。自宅で仕事をするケースも増えているので、集中力やパフォーマンスの向上を図りたいのであれば、観葉植物の配置を検討してみましょう。
家づくりに自然素材を使用することは、バイオフィリックデザインにおいて最もポピュラーな手法です。そのため、自然素材の家を建てるのであれば、バイオフィリックデザインの考え方を取り入れてみるのもおすすめ。バイオフィリックデザインを取り入れることでストレス軽減の効果を期待でき、自然素材の家での暮らしをより快適なものにできるでしょう。